2016.1.6リスティング広告

【リスティング】時間帯によって入札の強弱をつけることは有効か

【リスティング】時間帯によって入札の強弱をつけることは有効か

こんにちは。
今回は、リスティング広告の時間帯によって入札の強弱をつけることは有効かについて解説したいと思います。

アドワーズやヤフーの機能の1つに、時間帯によって入札の強弱をつけることができます。結論から言うと、時間帯によって入札の強弱をつけることは、有効ではないと考えています。

有効でない理由

時間帯によって入札の強弱をつけることが有効ではない理由を解説したいと思います。

1. ラストクリック

アドワーズとヤフーのコンバージョンタグは、『ラストクリック(=最後にクリックされた)』でコンバージョンを計測しています。

▼コンバージョンまでの事例
あるユーザーが、平日の朝に、自社の広告をクリックしました。しかし、その日はコンバージョンをせず、そのまま離脱しました。そして、休日のお昼に、再度自社の広告および他社の広告を比較検討した結果、コンバージョンしました。

上記のように、媒体のコンバージョンタグは、ラストクリックで計測されるため、休日のお昼にコンバージョンが発生します。そのため、管理画面では、休日のお昼のクリックは価値のあるクリック、平日の朝のクリックは価値のないクリックになります。しかしながら、平日の朝のクリックは、商品を知ってもらえるきっかけになった価値のあるクリックです。このように、媒体コンバージョンを時間帯だけで判断すると、正しい判断ができていないことがわかります。

2. サンプルが少ない

時間帯でデータを分解すると、当然ながら、1時間あたりのクリックおよびコンバージョンのサンプルが少なくなります。サンプルが少ないと、時間帯による優劣を判断することが困難です。

▼時間帯別データの例

時間帯 クリック数 コンバージョン数 コンバージョン率
0時 83 2 2.41%
1時 32 0 0.00%
2時 15 0 0.00%
3時 12 0 0.00%
4時 18 1 5.56% (※1)
5時 21 0 0.00%
6時 22 0 0.00%
7時 24 0 0.00%
8時 32 0 0.00%
9時 36 0 0.00%
10時 32 0 0.00%
11時 40 1 2.50%
12時 63 0 0.00%
13時 57 1 1.75%
14時 59 0 0.00%
15時 53 0 0.00%
16時 47 1 2.13%
17時 49 0 0.00%
18時 67 1 1.49%
19時 78 1 1.28%
20時 76 0 0.00% (※2)
21時 89 1 1.12%
22時 98 3 3.06%
23時 106 2 1.89%
合計 1,209 14 1.16%

※1については、どの時間帯よりもコンバージョン率が高い状態ですが、クリック数が18回と少ないので、本当に効果が良い時間帯か、偶然か判断することはできません。
※2については、※1と同じ考え方です。

3. 時間がかかる

十分なサンプルを集めるまで、通常よりも時間がかかってしまうため、次の施策が遅くなります。特に、予算が少額の広告主は、サンプルを集めるだけで、6ヶ月以上の時間がかかることがあります。そのため、時間帯設定による最適化の優先順位は高くないので、その他の施策を実施する方が良いです。

必要な場合

例外として、時間帯設定が必要な場合もあるので、見ていきましょう。

1. 営業時間のみ掲載したい

メール問い合わせより、電話問い合わせを重視する場合に起こります。営業時間外の電話問い合わせに対応できないのは効率が悪いので、営業時間のみ掲載することは有効です。

2. タイムセールをおこなっている

特定の時間にアクセス数を急増させたい場合に実施します。タイムセールにより、ユーザーのコンバージョン率が大幅に変化ある施策をおこなうときは、連動させると有効です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
昨今のインターネット広告業界では、リスティング広告などの運用型広告の比重が高まっています。そのため、何でも知っている施策から順番に設定するのではなく、施策を正しく理解して実施してくださいね。

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