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リスティング広告のデータをSEOに活用する方法3選

リスティング広告のデータをSEOに活用する方法3選
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※このページは2023年2月24日に更新されました。

「リスティング広告のデータをSEOにも活用したい」
「広告依存になっているので何か打開する方法を探している」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり12年になりますが、リスティング広告のデータをSEOでも活用したいというご要望をいただくことがあるので記事にしました。

中釜 啓太
中釜 啓太
今回はリスティング広告のデータをSEOで活用する方法について解説しています

結論から書くと、以下のとおりです。

リスティング広告のデータをSEOで活用する方法
  • CVキーワードを記事にする
  • クリエイティブの結果を活用する
  • 直帰率を改善する

本記事では、リスティング広告のデータをSEOに活用した運用事例を3点公開しているので、ご参考ください。

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

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1. CVキーワードを記事にする

リスティング広告でコンバージョンされたキーワードを記事にすることで、SEOからも流入の増加を図ります。

リスティング広告のキーワードデータを活用するとき1点注意点があります。

検索キーワードではなく、検索語句データを活用すること。

検索キーワードと検索語句の意味の違い

  • 検索キーワード:管理画面に登録したキーワードのこと
  • 検索語句(検索クエリ):ユーザーが実際に検索したキーワードのこと

現状ではマッチタイプを部分一致に設定することが推奨されているので、検索キーワードと検索語句は大きく異なります。

必ず検索語句データを確認するようにしてください。

運用事例①

下記は弊社の運用事例です。リスティング広告でコンバージョンが発生した検索語句データを共有し、SEOで記事化した音楽教室の広告主様の事例となります。

検索語句 表示回数 クリック数 CV数 CVR CPA
ピアノ 教室 38,058 3,268 57 1.74% 11,276
ギター 教室 17,441 1,960 34 1.73% 16,766
ギター 教室 東京 2,143 224 14 6.25% 7,860
サックス 教室 3,629 688 36 5.23% 7,657
三味線 教室 5,656 1,320 36 2.73% 4,896

CVRが高い順に記事化していくなど、どのキーワードを狙うとよいかリスティング広告のデータを活用できます。

2. クリエイティブの結果を活用する

リスティング広告で成果の良いクリエイティブの結果をSEOに活用します。

クリエイティブを複数ABテストすることで、

  • ユーザーに何を求められているのか
  • どの情報を追加すればよいのか
  • サイトのどこを強調すればよいのか

を把握することができます。

クリエイティブデータからユーザーの真のニーズを深堀して、ランディングページの改善だけではなく自社サービスの強みなども発見できます。

運用事例②

下記は弊社の運用事例です。クリエイティブをABテストした結果「価格の安さよりクオリティの高さを求められている」ことが判明できたBtoBの広告主様の事例となります。

以下のように3軸でクリエイティブを作成して配信した結果「商品軸」のCTRやCVRが最も高かったという結果になりました。

  • 商品軸:商品の品質の高さを訴求
  • 手軽軸:手軽に導入できることを訴求
  • 密着軸:親身になって対応できることを訴求

ユーザーのニーズに合うようにランディングページを以下のように改善しました。

  • 利用事例 → 具体的なクライアント名、顔写真など※多いほどよい
  • 顧客満足度5年連続1位 → ファーストビューにも入れる
  • FAQを追加する → 電話や対面の商談でよく聞かれることを参考に
  • 人の顔が見える → 安心感につながる

▼あわせて読みたい
リスティング広告の広告文の作り方のポイント8選

3. 直帰率を改善する

リスティング広告を配信することで流入数を増加できるので、直帰率の改善にも活用できます。

直帰率とは:
ユーザーが何も行動を起こすことなく離脱した割合。まずは直帰率50%以下を目標に運用する。

運用事例③

下記は弊社の運用事例です。ランディングページの直帰率を毎月分析・改善をおこなったブライダルリングの広告主様の事例となります。

期間 直帰率 改善率
1ヶ月目 52.75%
2ヶ月目 45.00% 117.2%
3ヶ月目 40.17% 112.0%
4ヶ月目 40.25% 99.8%
5ヶ月目 41.61% 96.7%
6ヶ月目 44.97% 92.5%
7ヶ月目 38.45% 117.0%
8ヶ月目 36.37% 105.7%
考察
  • 1ヶ月目:他社より乗り換えで弊社にて広告運用を開始
  • 6ヶ月目:繁忙期のタイミングでキーワードを広げすぎたため、直帰率が一時的に悪化
  • 8ヶ月目:直帰率を過去最高まで改善できている(主にランディングページのFVや特典内容の見直し)

まとめ:リスティング広告のデータをフル活用しよう

本記事で解説した「リスティング広告のデータをSEOに活用する方法」は以下のとおりです。

3点ともすぐ実践できる内容なので、チャレンジしてみてください。

リスティング広告のデータを活用することで、広告宣伝費をかけたら終わりという発想ではなく、資産にするとよいです。

ちなみに同じSEO×リスティング関連の記事ならば「SEOとリスティング広告の違いと使い分け【結論:併用する】」というブログに、SEOとリスティング広告をどのように使い分ければよいか書いているので、こちらもチェックしてください。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
運用型広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けしています。