- インハウス支援
「今ある資産の活用」という観点をもたらしてくれました

化粧品などのメーカー向けに原料や界面活性剤の製造・販売をおこなう日光ケミカルズ様。さまざまなメーカーの研究開発や海外市場開拓のサポートまで手掛けています。事業を展開していく中で、マーケティングオートメーションやウェブを効率化してさらに活用していきたいというお考えから、インハウス支援の中でもGoogle Analyticsをメインに管理画面の操作方法やデータ活用方法について全4回のレクチャーをさせていただくことになりました。
さて、本インタビューでは日光ケミカルズマーケティング部のご担当者様にお話をお伺いしました。「管理画面の操作を含めよく理解できていない」「データを活用したいがどのようにすればよいか分からない」とお考えの方はぜひ参考にしてください。
ユニアドが取り組んだこと
結論から書くと、全4回のレクチャーで画面操作だけでなくデータを分析して改善案を実行するプロセスを学んでいただきました。
講義の概要と参加者
- 第1回目:マーケティング部6名参加、GAの基礎内容中心
- 第2~4回目:マーケティングプロジェクトのメイン2名参加、実践的かつ専門的な内容
実務に活かせるようにしていただくため、弊社では次のことに重点をおいて取り組みました。
- 目標設定:登録者数の月間10%増加
- 日光ケミカルズ様は化粧品原料を検索できるサイトを運営されていますが、明確な目標設定がありませんでした。そこで、登録者数を月間10%増加させるという目標を設定し、KGIの達成に向けて、見出しタグを適切に設置すること、記事のタイトルにキーワードを入れること、新しいコンテンツを月1回の頻度で更新することを取り決めました。
- 管理画面の操作方法
- 座学形式でスクリーンにスライドを映しながら、画面の見方や操作方法など基本的なところからレクチャーしました。座学だけではなく、参加者の方がそれぞれのパソコンで管理画面にログインし、実際の操作していただくことで理解しやすいように努めました。
- データ分析と課題点の発見
- 管理画面の数値を見て気づいたことを発表していただき、どのようなことが改善できるかを議論しました。具体的にはスマホユーザーの離脱率が高いという発見がありましたが、課題に対して仮説を立ててどのようにアプローチすればよいか深堀できるようにしました。
- SEO施策と新規キーワードを50個追加
- Google検索からの流入が多いことが分かったので、Google Search Consoleでよく検索されているキーワードを洗い出してSEOを強化するという方針を立て、リスティング広告にも新規キーワードとして50個追加しました。
日光ケミカルズマーケティング部のご担当者様に抱えていた課題とインハウス支援のご依頼に至った経緯、今後の展望についてインタビューしました。
お客様の声
1. 抱えていた課題と導入の経緯
初歩的なところから使い方を教えてくれる会社を探していた

日光ケミカルズ株式会社
本社写真
弊社では化粧品原料を検索できるサイトを運営しており、登録者数を増加させたいと考えていました。今年度からマーケティングオートメーションの本格導入とアナリティクスの活用によるデジタルマーケティングの推進を掲げており、部全体の知識の底上げと担当者のレベル向上が命題となっていましたが、アナリティクスをうまく活用するまでには至っていませんでした。そこで初歩的なところからGAの活用方法を教えてくださる会社を探しており、御社にご相談させていただきました。
そもそも何ができるのか、実務にどのように活用すればよいのか
アナリティクスを活用することが決定したものの「そもそも何ができるのか」「実務にどのように活用すればよいのか」が理解できていませんでした。「消費者向けの戦略は網を大きく、ビジネス向けの戦略は網の目を細かくして取りこぼしをなくす、というイメージ。御社のようなビジネス向けの戦略はBtoCとは異なり、絶対的な母数が少ないので1回のアクセスを大事にしなくてはいけない。そのためにGAを活用するのです」と説明してくれたのが腑に落ちました。
ユニアド社と同様のサービスを提供する他の企業様にもお伺いし、社内で比較検討した結果、御社にお願いすることにしました。
2. レクチャーで印象的だったこと
基本的な考え方は実社会と同じ
初回はマーケティングチームの部署全員で講義を受けました。参加者はアナリティクスに関する知識にばらつきがあるため、アナリティクスとは何か、かみ砕いて教えていただきました。ホームページへのアクセスを百貨店の訪問に例えて織り込んでくれたことでレベルの異なる参加者の理解度が増しました。インターネットの技術は専門的で詳しくないと手も足も出ないというイメージから、基本的な考え方は実社会と同じだと実感でき、短期間でのナレッジ習得につながったと思います。
その後は実際にアナリティクスの画面を操作しながらレクチャーを受けました。ディメンションの掛け合わせの操作を実践し、実際のアクセス状況の数値から気づいたことについて意見を交換し合いました。
アナリティクスの画面操作一例
- ユーザー属性(年齢/性別)
- デバイス別
- 流入経路(参照元/メディア)
- サイト滞在時間
- セカンダリディメンション
- ユニファイドセグメント
- 分析結果レポートの抽出方法 etc.
実際に導入した後のことを想定しながら学習
2回目以降はWebマーケティング業務の担当者を対象に、より専門的な内容に関して教えていただきました。使い方だけを教わるのではなく「現状のホームページの課題は何か」「そのための対策は何か」を考え、実現するためのツールの活用方法を教えてくださったので、本導入後のことを想定しながら勉強することができましたね。
例えば、レクチャーを通して過去のコンテンツが現在でもよく閲覧されていることが分かりました。もっと活用するため、サーチコンソールとあわせて分析し、タイトルに検索キーワードを入れる、読みやすくするために見出しタグを入れるなどして、サイト改善を実施することを決定しました。アナリティクスの導入によって改善点を発見・実行に移し、アクセス数や登録者数の増加につながる施策を考案するまでに至りました。
問題点の洗い出し一例
- 記事のタイトルに検索キーワードを入れる
- 記事内に見出しタグを入れる(hxタグ)
- スマホサイトの改善
- リスティング広告に新規キーワードを50個追加
- 月1回の記事作成 etc.
3. 今後の展望
「今ある資産の活用」という観点
新しいコンテンツを掲載するばかりでなく、これまでのコンテンツを資産と考え、もっとうまく活用するべきだという観点をもたらしてくれたと感じています。穴の開いたバケツには水がたまらないように、適切なコンテンツのないサイトではせっかく訪問してくれたユーザーも離脱してしまいます。今回、分析方法をご教授いただいたおかげでサイトの改善点の発見と対策を考案することができました。
今後、ウェブサイトをリニューアルする予定があるのですが、個人の勘や経験に頼るのではなく、データに基づいて進めていきたいと考えています。
4. 最後に
お話ありがとうございました。今回は「アナリティクスを初歩的なところから教えてほしい」との想いからご相談いただき、弊社にて全4回に渡ってレクチャーをさせていただきました。基本的な画面操作から問題点の洗い出し・改善施策の立案まで幅広くお手伝いができたのではないかと思います。
弊社では現状の課題の発見から改善案の提示まで、お客様に本質を理解していただけるようレクチャーを進めています。Google Analyticsの基礎からきちんと勉強して、社内にノウハウを蓄積したいという方はぜひ一度弊社にご相談ください。
日光ケミカルズ株式会社:https://www.nikkol.co.jp/
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