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わずか1ヶ月間で152%アップに成功したイタリア高級キッチンブランド

イタリア発高級キッチンブランド『Valcucine』の商品を専門とするValcucine Tokyo様。
国内初の専用ショールームでは、デザインおよび機能性のどちらも重視されたキッチンが展示されており、自然素材の活用や持続可能性を考慮したエコフレンドリーなキッチンなど幅広いお客様のニーズに合った商品を提供されています。
今回は自社で運用しているGoogle広告の見直しをおこない、コンバージョン数やクリック数を改善したいとの想いから弊社にてインハウス支援をさせていただくことになりました。
さて、本インタビューではValcucine Tokyo広告運用担当の加藤様にお話をお伺いしました。
「独学の運用方法が合っているか分からない」
「自社の商品知識を活用して自分たちで運用したい」
とお考えの方はぜひ参考にしてください。
インハウス支援の成果
主にGTMタグの設置やコンバージョン計測、キーワード選定の見直しによってわずか1ヶ月間という短期間でクリック数152%アップを達成しました。
弊社にて取り組んだ内容は下記の3点です。
- 1. GTM設定の見直し
- お客様のGTMアカウントと連携し、管理画面上にてタグおよびトリガーの設定の見直しを実施。あわせてGTMタグの設置状況に問題がないかチェックをおこない、修正指示書の作成をおこないました。
- 2. コンバージョンアクションの見直し
-
コンバージョントラッキングが正しくできていない状態から、4種類のコンバージョンを計測できるように修正しました。
改善前:「計測不可」→改善後:「WEBカタログ請求」+「パンフレット請求」+「WEBカウンセリング」+「ショールーム予約」
- 3. キーワード選定の見直し
-
確度の高いユーザーに配信できるようにするため、お客様にて既存で設定していたキーワードの見直しをおこないました。
改善前:「同じ検索意図のキーワード」+「関連性の低いキーワード」→改善後:「関連性の高いキーワード」
お客様の声
取り組み前に抱えていた課題について加藤様にインタビューしました。
1. 取り組み前の課題とご依頼の経緯
自分たちに合った運用方法が分からなかった
私は前任者から引き継ぐ形で広告運用を担当することになったのですが、現状のアカウント設定の意図や背景を理解するのが困難でした。
項目 | 課題点 |
---|---|
GTM設定 | タグやトリガーの設定が正しいか判断できず、意図したイベントが発火しているかどうかが分からない |
CVアクション | コンバージョンが記録されていなかったり、意図しないアクションが計測対象になっているため、広告の効果検証が正確にできない |
キーワード選定 | 関連性の低いキーワードや意図の重複した語句が混在していて、効果的なキーワード設定が分からない |
書籍を購入し独学で改善しようと試みましたが、コンバージョン数やクリック数が急激に下がってしまうなど、思うように効果が出ませんでした。
自分たちの運用にピンポイントで解決できる施策を見つけられずにいました。
自分たちで理解した上で運用したい
広告会社の選定の難しさや長期間の契約を考えていなかったので、外部に運用を委託したことはありませんでした。
弊社はブランドを取り扱っているので、自社の商品知識を広告運用に反映したいという想いと広告運用の担当者としてきちんと理解した上で社内に報告をおこないたく、自分たちの手で運用できるインハウス支援を選択しました。
- 前任者の設定を理解するのが大変で、効果的なやり方を見極めるのが難しかった
- 書籍などから自分たちの運用にピンポイントで解決策を見つけることは難しいと感じた
- 効果的な設定を理解した上で、自社のブランド知識を反映した広告運用をおこないたい
2. インハウス支援後、クリック数152%アップを達成
ピンポイントの指摘で効果的に運用を改善できた
一番の気づきはトラッキングコードやタグマネージャーの重要性でした。
そもそもコンバージョンがうまく計測できていない状態だったので、コンバージョンの計測環境を改善できたのは大きかったと思います。
- GTMタグの抜け漏れがないか
- GTMタグのコードのコピペミスがないか
- GTMタグの個数およびコンテナIDが正しいか
- GTMタグの設置場所が正しいか(<head>と<body>の適切な位置にあるか)
- コンバージョンリンカーが設定できているか
- コンバージョンIDおよびラベルが正しいか
- トリガーの設定が正しいか(意図したアクションに対して発火しているか)
- トリガーの変数・条件・URL指定が正しく設定されているか
- 「document.writeをサポートする」が有効になっているか
- すべての設定完了後に「公開」処理が実施されているか
- Google広告側のコンバージョンアクションのステータスが「有効」になっているか
他にもGoogle広告の画像の特性など、基本的なルールも見落としていたことに気づきました。
このようなルールは検索すれば記載があったのかもしれませんが、実際に私たちの広告運用でできていなかった点をピンポイントで指摘してもらえたことで改善できたと考えています。
▼コンバージョンが正しく計測できていない場合のデメリット
自社ノウハウを活かして配信できている
私たちが扱っているものがブランドであることや市場が限られていることから、自社のブランドイメージやノウハウを活かせるのがメリットだと感じています。
外部に委託することによる時差がなくなることで、すぐに自ら実行できる点や自分自身で最初から最後までやり遂げる責任感を持つことができます。
リード数増加(システムキッチン):運用ポイント
- 広告配信精度の向上および効果測定を正しくおこなうために、コンバージョントラッキングの設定/GTMタグの設置/タグとトリガーの設定の見直しを実施。
- 効果の出やすい媒体特性を理解し、キーワードは関連性の高いキーワードのみに修正するなど、推奨ルールに沿った運用を実行。
3. 今後の課題
試行錯誤しながら知見を蓄積
日本市場への進出がまだ新しく、市場も限られているため、Google広告やMeta広告などさまざまな施策を展開することで、自社のブランドイメージやターゲット層に関する知見を蓄積し、適切な施策を見極めることが必要です。
専門家からアドバイスを受けつつも、やはり自社のブランドについては自分たちが一番良く分かっているはずなので、自社で持っているブランドイメージを軸としたぶれない運用が大切だと感じています。
▼Valcucine Tokyo様のサービスサイト
4. 最後に
お話ありがとうございました。
今回は「独学の広告運用のやり方を見直したい」との想いからご相談いただき、弊社にてインハウス支援をさせていただきました。
自分たちに合った運用方法が分からないというお悩みを解決するため、Google広告のアカウントの見直しだけではなく、GTMタグの設置や設定などを根本的に改善することで効果的な運用に繋がるお手伝いができたのではないかと思います。
review
世界観や商品価値が明確なブランドにとって、「誰が広告を運用するか」は成果に直結する重要なポイントです。特に市場が限られた商材では、商品やブランドに対する理解が浅いままでは、訴求力のある広告を作ることが難しく、期待した効果を得られないこともあります。
「社内で広告を運用したいが、何から手をつけてよいか分からない」「外部パートナーに依頼しているものの、自社のブランドイメージがうまく伝わらない」と感じた場合は、一度運用体制を見直すことで改善する場合があります。
弊社では広告運用を自社で再現できる状態へと整える「インハウス支援」をご提供しています。キャンペーン設計の見直しやキーワードの整理、広告レポートの読み解き方など、必要な部分をピンポイントでサポートしながら、運用ノウハウを社内に蓄積していただけるようお手伝いします。
自分たちの知識を反映して効果的に自社内で運用したいとお考えの方はぜひ一度弊社にご相談ください。
Valcucine Tokyo:https://valcucinetokyo.jp/
クリナップ株式会社:https://cleanup.jp/
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