• インハウス支援

全6回のコンサルティングで、広告運用の本質を知ることができました

株式会社東急文化村株式会社東急文化村 / Bunkamura

コンサートホールや劇場、美術館、映画館、レストランなど大型複合文化施設のBunkamura様。文化や芸術の発信基地として、年間280万人の方々が訪れる渋谷の人気スポットです。これまでは東急線内の交通広告や東急グループ関連商業施設内での宣伝、マスメディア広告が主な手段でしたが、スマホの普及により媒体がウェブにシフトしてきている現状を受け、時間に余裕がない状況でもより効果的に広告を運用したいとの想いからインハウス支援をさせていただくことになりました。

さて、本インタビューでは、Bunkamuraサイト運営兼広告運用のご担当者様にお話をお伺いしました。「自社でおこなっている広告運用を見直したい」「広告運用の実践的なスキルを社内で蓄積したい」とお考えの方はぜひ参考にしてください。

ユニアドが取り組んだこと

結論から書くと、運用型広告の体系的な知識から運用型広告の効果を上げるために全6回のコンサルティングをおこないました。

概要

  • 回数:6回
  • 時間:1回2時間(前半1時間を全体向けのセミナー形式、後半1時間を広告運用ご担当者様とマンツーマン形式)

弊社では以下のことに重点をおいて取り組みました。

広告運用の知見に基づく最新情報の共有
ウェブ広告業界は非常に動きが早く、日々情報のキャッチアップが欠かせません。お客様が効果的に運用をおこなえるように広告運用の知見に基づく最新情報および媒体の最新アップデート情報の共有をおこないました。
【対象媒体】:Google、Yahoo!、Meta
オーダーメイドプログラムの作成
今回のBunkamura様へのインハウス支援においては、前半の1時間を全体向けのセミナー形式で研修をおこない、後半の1時間で広告運用のご担当者様に直接レクチャーをおこないました。部署や役職などに応じてそれぞれ必要な知識レベルをレクチャーすることで、限られた時間を効率的にできるように工夫しました。
実務的な広告運用のレクチャー
基本的な管理画面の操作や運用だけではなくエディターツールの操作方法もあわせてレクチャーしました。広告運用については問題が起こったときにはどのように対処すればよいかという運用方法を実務ベースで学習していただきました。

Bunkamuraサイト運営兼広告運用のご担当者様に抱えていた課題とインハウス支援のご依頼に至った経緯、今後の展望についてインタビューしました。

お客様の声

1. 抱えていた課題とインハウス支援ご依頼の経緯

何を改善すればパフォーマンスが上がるのか

ウェブ広告については、新しい施策としてスタートしました。今までは東急線内の交通広告や東急百貨店などの関連商業施設での宣伝に加えて、マスメディア広告を中心に出稿していましたが、スマホの普及により媒体がウェブにシフトしてきている現状を受け、ウェブ広告を始めることになりました。しかし、基本的なウェブ広告の仕組みへの理解が不足していたため「目標CPAや入札金額はどれくらいが適正値なのか」「実施後のレポートのどこの数値を確認して、どのように対策をすればよいのか」など基準値や何を改善すればパフォーマンスが上がるのか分かりませんでした。

広告運用の本質を知り、社内育成につなげる

とりあえずインターネットの検索を使用して情報収集をおこなっていましたが、もちろん時間がかかってしまいますし、対応方法として正しいかどうかを判断するのが難しかったです。インターネットでそれらしい情報を見つけることはできるのですが、なんとなく素人判断で恐る恐る…という感じでした。

今回の外部コンサルに至った経緯は、社内にノウハウを蓄積したいという要望が出たことがきっかけです。広告運用者の育成プログラムの作成も目的のひとつでした。御社は弊社のグループ会社とお付き合いがあり、上司からの紹介でお声かけさせていただきました。弊社の目的の達成に尽力していただけると考えたため、コンサルティングをお願いすることになりました。

インハウス支援前の悩み

  • 運用型広告の基本的な理解が不足していて、効果的な運用方法が分からない
  • インターネットでの情報収集は時間がかかり、情報の見極めが難しい
  • 社内で広告運用者を育てていくためにノウハウを蓄積したい

2. 全6回のコンサルティングで体系的な運用ノウハウを習得

自己流で運用していたときとは理解の早さが違う

体系的な知識だけでなく、運用をおこなう際に迷っていた目標CPAや効果的なキーワード選定など実務的な運用方法を重点的に学ぶことができました。媒体のエディターツールやエクセルを使用した実務もあり、効率の良い作業方法を習得できたと思います。

重要なポイントや難しい部分は繰り返し質問することができたので、より一層理解が深まりました。やはり対面で教えていただいたほうがインターネット検索に頼って自己流で運用していたときとは理解の早さが違いますね。

参考:フェーズ別週ごとのタイムライン

下記はフェーズ別に1週間ごとのスケジュールを表しています。特に広告を開始して2週間ほどはデータを蓄積しながら最適化する期間(フェーズ⑤:媒体による学習期間)が必要になります。

フェーズ実施内容123456
準備1弊社規定のアカウント診断の実施
2キックオフMTGの実施(※フェーズ1のフィードバック)
3キーワードおよび広告/アセットの修正案の作成
4アカウント初期設計およびGTMの再構築
実行・調整5媒体による学習期間
6除外キーワードの設定による無関係ユーザーの除外
計測・評価7設定した入札戦略がフルで走り始める期間
8パフォーマンスの分析
9進捗確認MTGの実施(※フェーズ8の考察とフィードバック)

自分たちで安心して運用できるように

今までは自分たちのやり方で本当に合っているのか判断ができず、例えば、キーワードは何個くらい設定するのが最適なのかも理解できていなかったため、不安を抱いたままおこなっていましたが、具体的なプランを最初から一緒に考えてくれたので安心して運用できるようになりました。

インハウス支援後に改善したポイント

  • 広告運用業務フローの全体像の理解
  • 効果的なキーワード選定の理解
  • 問題点の洗い出し/改善案の作成など個別事情の最適化

3. 今後の展望

繰り返しの作業と効果に照らし合わせながらの工夫が大切

広告運用の本質を知るという当初の目的を、短期間で集中して達成できたのではないかと思います。広告運用を「失敗しながら覚える」ことはもちろん重要ですが、自分たちだけですべて調べて知見を蓄積するには膨大な時間と手間がかかってしまいます。広告運用は繰り返しの作業と効果に照らし合わせながらの工夫が大切だと感じました。その点を踏まえて継続的に実施できるようにしたいと思います。

参考:アカウント診断の一例

弊社ではGoogle広告の機械学習を最大限活用できるようにするために、アカウント診断(弊社規定の項目:46項目)を実施して、根本的な見直しをおこなっています。

カテゴリNoチェック項目評価
キャンペーン1学習機能を最大限に活かすアカウント構成になっているか
2入札戦略がコンバージョン数の最大化になっているか
3検索パートナーにチェックが入っているか
4ディスプレイネットワークにチェックが入っていないか
5広告ローテーションが最適化になっているか
6時間帯が適切に設定できているか
7年齢や性別が適切に設定できているか
8地域が適切に設定できているか
9地域の目標が所在地に設定できているか
10デバイスごとにキャンペーンが分かれていないか
11インプレッションシェア損失率(予算)が0%になっているか
12必要に応じてコンテンツの除外を設定できているか
13必要に応じて動的検索広告を設定できているか
広告グループ14適切なグルーピング設計になっているか
15マッチタイプごとに広告グループが分かれていないか
16同じ訴求の広告文が広告グループごとに分かれていないか
171広告グループ1キーワードになっていないか
キーワード18キーワードを網羅できているか
19同じキーワードでマッチタイプが重複していないか
20同じ検索意図のキーワードが重複していないか
21競合する除外キーワードがないか
22マッチタイプは部分一致を使用できているか
23除外キーワードを継続的に追加できているか
24検索クエリを継続的に追加できているか
25自動最適化案のキーワードとターゲティングにチェックが入っているか
※No.26~No.46のチェック項目については今回の記事内では割愛しています。

4. 最後に

お話ありがとうございました。今回は「広告運用の最新情報の収集と社内でのノウハウ蓄積」を目指すという想いからご相談いただき、弊社でインハウス支援をさせていただきました。効果的なキーワード選定や目標CPAに対してロジックに基づいた運用など広告運用のポイントやエディターツールの活用方法もお伝えし、限られた時間の中で効果を出すお手伝いができたかと思います。

運用型広告の本質を理解した上で、自分たちで効果的に運用をおこないたいという方はぜひ一度弊社にご相談ください。

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