こんにちは。
今回は、Googleアナリティクスによるヤフーリスティング広告の計測について解説したいと思います。
アドワーズでは、自動タグの設定をしていれば、計測パラメータを設定する必要はありません。しかしながら、ヤフーの広告効果測定を計測する場合は、utmパラメータの付与が必要になります。Googleアナリティクス特有のトラッキングコードのルールについても解説したいと思います。
パラメータの意味
下記の表のとおりです(*は必須項目です。)
パラメータ | 意味 | Yahoo!プロモーション広告の場合 |
---|---|---|
utm_source* | 参照元 | utm_source=yahoo |
utm_medium* | メディア | utm_medium=cpc |
utm_term | キーワード | utm_term=kw_01(任意) |
utm_content | 広告 | utm_content=text_01(任意) |
utm_campaign* | キャンペーン | utm_campaign=YSS(任意) |
utm_source(参照元)
参照元とは、自社ページを訪問する前に閲覧していたページのことです。例えば、Google検索から自社ページに訪問してきた場合、参照元は『google』になります。フェイスブックならば『facebook.com』になります。
utm_medium(メディア)
メディアとは、その名のとおり媒体を意味します。自然検索ならば『organic』、リスティング広告ならば『cpc』になります。フェイスブックの場合は他のサイトから遷移してきたことになるので『referral』になります。
utm_term(キーワード)
ヤフーの検索キーワードと、Googleアナリティクスを連動させることができます。しかしながら、Googleアナリティクスで検索クエリが取得できなくなります。また、設定に関わる作業も煩雑になるため、ほとんど使うことはありません。
utm_content(広告)
どの広告をクリックしたか計測することができます。基本的には、ABテストをするときに使用しますが、作業が煩雑になってしまうので省略OKです。
utm_campaign(キャンペーン)
キャンペーンを識別することができます。名前の付け方は任意ですが、例えば、スポンサードサーチを『YSS』とするとシンプルに管理することができます。さらに、それぞれのキャンペーンを識別したい場合は『YSS_01』『YSS_02』『YSS_03』とキャンペーンごとに識別できるようにしましょう。ただし、キャンペーン名をそのまま日本語で設定してしまうとエンコードされてしまいます。計測トラブルの原因になりますので、英数字で管理することをおすすめします。
パラメータのルール
パラメータのルールについて3点解説したいと思います。
ルール1:『?』と『&』を使い分ける
▼ランディングページのリンク先URL
http://example.com/?p=1234
▼パラメータの付与のルール
http://example.com/?p=1234&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS
これは、リスティング広告やGoogleアナリティクスのルールではなくて、ウェブの一般的なルールです。パラメータの連結は、まず『?』を使い、そのあとのパラメータは『&』でつなぎます。
ルール2:パラメータの順番は自由
▼パターン①
http://example.com/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS
▼パターン②
http://example.com/?utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS&utm_source=yahoo
どちらもOKです。ただし『参照元』『メディア』『キャンペーン』という順番が自然なので、この順番で覚えておくと失念や設定ミスを防ぐことができるのでおすすめです。
ルール3:不要なパラメータは省略可
上記のとおり、キーワードは不要です。広告もABテストする場合以外は不要なので省略しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
特に、ヤフーは、アドワーズとセットで広告掲載をすることが多いと思います。そのため、ヤフーも正しく計測することによって、ウェブ全体の最適化につなげましょう。