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【簡単】Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで正しく計測する方法

【簡単】Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで正しく計測する方法
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※このページは2020年3月3日に更新されました。

「Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで正しく計測したい」
「どのようにパラメータを設定すればよいか分からない」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
私はリスティング広告運用歴12年で、運用型広告をメインに取り扱っています。

中釜 啓太
中釜 啓太
今回はYahoo!広告をGoogleアナリティクスで正しく計測する方法を解説しています

Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで正確に計測するための注意点も含めて解説しています。

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

ユニアドチャンネルユニアドチャンネル

Yahoo!広告は設定しないと正しく計測できない

Yahoo!広告は参照元(=どこから来たか)が正しく区別されず、以下のように表示されてしまいます。

  • Yahoo!自然検索 → 「yahoo/organic」 として表示
  • Yahoo!広告 → 「yahoo/organic」 として表示

上記のようにユーザーが自然検索か広告経由のどちらでアクセスがあったのか分からなくなります。

設定方法:広告のURLにパラメータを付与する

Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで計測するには以下の手順でおこないます。

手順①:広告のリンク先URLにパラメータを付与

Yahoo!広告などGoogle以外の媒体を正しく計測する場合、流入元の媒体を特定するため「パラメータ」と呼ばれるものを広告のリンク先URLに付与する必要があります。

今回のような「Yahoo!広告から来たのか自然検索から来たか正しく計測したい」という要望に対してはパラメータを付与すれば解決できます。

手順②:広告のURLに設定

作成したURLをコピーし、Yahoo!広告で広告作成時に「最終リンク先URL」に貼り付けます。

Yahoo!広告URL設定手順

Googleアナリティクスで確認する方法

Googleアナリティクスの[集客] > [すべてのトラフィック] > [参照元/メディア]から確認ができます。

Google Analytics

パラメータは全部で5種類ある

それではこれから、実際にどのようなパラメータを付与すればよいのか解説したいと思います。

Googleアナリティクス専用のパラメータ(=UTMパラメータ)は全部5種類あります。

以下の表にまとめました。(*は必須項目です。)

パラメータ 意味 内容 Yahoo!広告の場合
utm_source* 参照元 検索エンジン名やサイト名
(GoogleやFacebookなど)
utm_source=yahoo
utm_medium* メディア 流入元の広告の種類
(有料検索やメルマガなど)
utm_medium=cpc
utm_campaign* キャンペーン キャンペーン名 utm_campaign=YSS
(名前は任意)
utm_content 広告 広告のコンテンツ utm_content=text_01
(名前は任意)
utm_term キーワード 流入キーワード utm_term=kw_01
(名前は任意)

ひとつずつ説明していきます。

1. utm_source(参照元)

参照元とは、自社ページを訪問する前に閲覧していたページのことです。

例えば、以下のように設定します。

参照元 パラメータ
Yahoo!広告 utm_source=yahoo
Facebook広告 utm_source=facebook

2. utm_medium(メディア)

メディアとは、その名のとおり媒体を意味します。

以下のように設定します。

流入元 パラメータ
有料検索 utm_medium=cpc
ディスプレイ広告 utm_medium=display
アフィリエイト utm_medium=affiliate
参照元サイト utm_medium=referral
メルマガ utm_medium=email

出典:Google アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネルの定義」

3. utm_campaign(キャンペーン)

キャンペーンを識別することができます。キャンペーンとは特典という意味ではなく、リスティング広告のアカウント階層のキャンペーンのことです。

名前の付け方は任意なので好きな名前を付けてください。

広告 パラメータ
キャンペーンA utm_campaign=YSS_01
キャンペーンB utm_campaign=YSS_02

4. utm_term(キーワード)

Yahoo!広告の検索キーワードと、Googleアナリティクスを連動させることができます。

設定に関わる作業が煩雑なので、使うことはほとんどありません。

キーワード パラメータ
キーワードA utm_term=kw_01
キーワードB utm_term=kw_02

5. utm_content(広告)

どの広告をクリックしたか計測することができます。

キーワード同様に、作業が煩雑になってしまうので省略OKです。

広告 パラメータ
バナー広告A utm_content=banner_01
バナー広告B utm_content=banner_02

ルールに従ってパラメータを設定する

パラメータのルールを4点解説したいと思います。

ルール①:「?」と「&」を使い分ける

▼ランディングページのリンク先URL
https://example.com/?p=1234

▼パラメータの付与のルール
https://example.com/?p=1234&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS

リスティング広告やGoogleアナリティクスのルールではなくウェブの一般的なルールです。パラメータの連結はまず「?」を使い、そのあとは「&」でつなぎます。

ルール②:パラメータの順番は自由

▼パターンA
https://example.com/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS

▼パターンB
https://example.com/?utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS&utm_source=yahoo

どちらもOKです。ただし「参照元」「メディア」「キャンペーン」という順番が自然なので、この順番で覚えておくと失念や設定ミスを防ぐことができるのでおすすめです。

ルール③:不要なパラメータは省略可

上記のとおり、キーワードや広告はパラメータ不要です。
無理に設定しても無駄に時間がとられるだけなので、省略してOKです。

ルール④:半角英数字を使う

パラメータの値に日本語を使用した場合、計測時に文字化けが起こるので以下のように管理するのがおすすめです。

  • 半角英数字
  • 「-(半角ハイフン)」
  • 「_(半角アンダーバー)」

URL生成ツールで簡単にパラメータが作成できる

広告のリンク先URLにパラメータをつけるには、Googleアナリティクスが無料提供しているURL生成ツール「Campaign URL Builder」を使うと便利です。

Campaign URL Builderのキャプチャ

まとめ:Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで正確に計測しよう

本記事で解説した「Yahoo!広告をGoogleアナリティクスで計測する方法」は以下のとおりです。

Yahoo!広告をアナリティクスで計測できるようにすることで、簡単に効果測定ができるようになります。

ちなみに同じYahoo!広告関連の記事ならば「Yahoo!広告の特徴とGoogle広告との違いについて徹底解説」というブログで、Yahoo!広告の特徴や最新情報を書いているので、こちらもチェックしていただけると嬉しいです。

というわけで今回は以上になります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
運用型広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けしています。