※このページは2019年6月28日に更新されました。

「リスティング広告のマッチタイプが複雑で掲載される基準が分からない」
「どのように設定すれば良いか分からない」

この記事はそのような方向けに書いています。

はじめまして。私はリスティング広告運用歴9年で、現在はユニアドというリスティング広告の運用会社を経営しています。運用歴が長いので専門的な広告運用ノウハウと、経営者目線でウェブを数字で捉えていくのが得意です。

本記事の内容

  • なぜマッチタイプを知らないと損をするのか
  • マッチタイプの種類
  • 参考:マッチタイプと広告掲載の関連性
  • 効果的なマッチタイプの設定例

マッチタイプとは検索キーワードに対して広告掲載の範囲を決定するための設定で、それぞれマッチタイプごとに役割が違うのでしっかり理解しておく必要があります。

中釜
中釜
今回はマッチタイプについて解説します

予算内で広告のパフォーマンスを最大化するためにはマッチタイプを正しく使い分けることが重要なので、ぜひ参考にしてみてください。

▼更新履歴
2019.6.28 – 『なぜマッチタイプを知らないと損をするのか』を更新しました。
2019.6.28 – 『マッチタイプの種類』を更新しました。
2019.6.28 – 『効果的なマッチタイプの設定例』を更新しました。

※Google AdWordsは2018年7月24日からGoogle広告に名称変更されました。

なぜマッチタイプを知らないと損をするのか

結論から申し上げるとマッチタイプを正しく理解できていないとリスティングの成果や売上において損してしまいます。

理由

関係のないキーワードで表示されてしまったり、思っていたキーワードで広告が表示されなかったりするため(※リスティング広告は登録したキーワードと実際の検索語句は異なります)

マッチタイプの種類は完全一致部分一致絞り込み部分一致フレーズ一致の全部で4種類ありますが、マッチタイプの使い分け次第で、予算を効率的に使うことができるかどうかが決まるため、正確に理解することが重要です。

まずはマッチタイプの特徴を把握し、キーワード設定に活用できるようにしましょう。

マッチタイプの種類

これから全部で4種類あるマッチタイプをひとつずつ解説していきます。

  • マッチタイプ①:完全一致
  • マッチタイプ②:部分一致
  • マッチタイプ③:絞り込み部分一致
  • マッチタイプ④:フレーズ一致

マッチタイプ①:完全一致

キーワードとの関連性:★★★★★
リーチの広さ:★☆☆☆☆
記号:[女性用 手袋](キーワードを[]で括ると完全一致になる)

完全一致の特徴

  • 設定したキーワードと一致した場合、広告が掲載される
  • 語順の入れ違い(テレコ)の場合でも、広告は掲載される

完全に一致した場合のキーワードに対して広告が表示されるため、こちらが狙ったユーザーにアプローチすることができます。

一方でリーチが狭いため、あらかじめ設定したキーワード以外で検索したユーザーには広告を表示できません。

完全一致が効果的なキーワード

  • 1語キーワード
  • 検索ボリュームが多いキーワード

マッチタイプ②:部分一致

キーワードとの関連性:★☆☆☆☆
リーチの広さ:★★★★★
記号:女性用 手袋(記号をつける必要なし)

部分一致の特徴

  • デフォルトで設定される
  • 関連性があるクエリでも広告が掲載される

例えば『航空券 格安』という部分一致のキーワードを設定していた場合、
・航空チケット 安い
・飛行機 格安 おすすめ
などの検索クエリに広告が表示される仕組みになっています。

リーチが非常に広く、検索ユーザーに対して網羅的にアプローチすることができる一方で、取り込みたい層と関係のないユーザーも誘導してしまう可能性があります。

部分一致の注意点

キーワードを登録するときにマッチタイプの記号を入れないと部分一致になります。知らず知らずのうちに部分一致で予算がかかりすぎていたといったことが起こります。初心者の方は意外と盲点なので注意が必要です。

費用対効果が悪いときは必要に応じてマッチタイプを変更したり、除外キーワードを設定するなどして無駄な予算の削減を図ります。

部分一致が効果的なキーワード

  • 3語以上のキーワード
  • 新たなキーワードを調査したいとき

マッチタイプ③:絞り込み部分一致

キーワードとの関連性:★★★☆☆
リーチの広さ:★★★☆☆
記号:+女性用 +手袋(キーワードの頭に+を付けたら絞り込み部分一致になる)

絞り込み部分一致の特徴

  • 部分一致よりも絞り込まれる(キーワードが拡張されない)

絞り込み部分一致を設定する場合は、キーワードの前に半角の「+(プラス)」の記号をつけることで設定できます。

例えば『+航空券 格安』という部分一致のキーワードを設定していた場合、『航空券』というキーワードのみ絞り込みます。
・航空券 安い
という検索クエリに広告が表示されますが、

・飛行機 格安 おすすめ
のキーワードには広告は表示されません。
(なぜならば、飛行機というキーワードには拡張しないため)

部分一致よりも絞り込みつつ、フレーズ一致よりは幅広いユーザーに配信したい場合に有効です。

絞り込み部分一致が効果的なキーワード

  • フレーズ一致以上、部分一致未満の拡張性が必要なキーワード
  • 部分一致を設定するときと比較して、検索クエリを予想しやすいとき

マッチタイプ④:フレーズ一致

キーワードとの関連性:★★★★☆
リーチの広さ:★★☆☆☆
記号:”女性用 手袋”(キーワードを””で括るとフレーズ一致になる)

フレーズ一致の特徴

  • 設定したキーワードと同じ語順の場合、広告は掲載される

フレーズ一致は設定キーワードと同じ語順の検索クエリにのみ広告を表示します。

キーワードの前後に設定していない語句が入っても、広告は表示されます。

リーチの広さは語順の一致が広告表示の条件となっているため、絞り込み部分一致と比較するとややリーチが狭くなります。

フレーズ一致が効果的なキーワード

  • エリア掛け合わせキーワード
  • 部分一致で設定すると、予算がかかりすぎるキーワード

参考:マッチタイプと広告掲載の関連性

例えば『女性用 手袋』というキーワードを以下のマッチタイプで設定した場合、広告が表示するかしないかついては以下のようになります。

○:広告掲載の可能性あり
×:広告掲載なし

▼マッチタイプと広告掲載の関連性
検索クエリ 完全一致 部分一致 絞り込み部分一致 フレーズ一致
女性用 手袋
手袋 女性用 ○(※) ×
女性用 手袋 おすすめ ×
レディース 手袋 × × ×

(※)少しややこしいですが完全一致は語順の入れ違いの場合、広告は掲載されるようになっています。

効果的なマッチタイプの設定例

ここまではマッチタイプの種類と、どのような場合に広告が掲載されるかについて説明をしてきました。

ここからはマッチタイプをどのように使い分ければ良いのか解説していきます。

  • 部分一致:広くキーワード調査
  • 完全一致:1語キーワード
  • 絞り込み部分一致・フレーズ一致:効率的な運用に最適

部分一致:広くキーワード調査

部分一致は比較的予算を多く使ってしまうマッチタイプですが、一方で予測していなかった検索クエリを発見できるメリットがあります。

新しい検索語句は日々増え続けているため、私たちの予測しない検索クエリからサイトを訪れるユーザーも増え続けています。ユーザーの取りこぼしを防ぎたいときに部分一致は有効といえます。

例えば『自動車 安い』というキーワードを部分一致で設定した場合、初期設定の段階では想定していなかった『カーシェアリング』といったキーワードで検索したユーザーに広告が表示される可能性があります。

カーシェアリングを探しているユーザーが『自動車 安い』というキーワードとどれくらい関連性があるか、クリック率やコンバージョン率などの指標からデータを分析し、ビジネスを拡大の発展材料にすることができます。

完全一致:1語キーワード

1語キーワード(主に検索ボリュームが多いビッグキーワード)は完全一致で設定すると効果的です。

1語キーワードは部分一致で設定してしまうと、拡張する範囲が大きく、意図しない検索クエリに反応しすぎてしまう可能性があるため1語キーワードは必ず完全一致で設定することをおすすめします。

絞り込み部分一致・フレーズ一致:効率的な運用に最適

クライアント
クライアント
部分一致だと無駄が多そうで、完全一致だと範囲が狭そう

と思っている方には絞り込み部分一致とフレーズ一致はまさにうってつけのマッチタイプといえます。

なぜならば、絞り込み部分一致とフレーズ一致は部分一致ほどのリーチの広さがないので無関係ワードで大きく予算を消化してしまう恐れが少ないためです。

効率的に運用しつつ、複合キーワードの可能性を探るという点で、絞り込み部分一致とフレーズ一致は有効であるといえます。

まとめ:マッチタイプを正しく理解しよう

マッチタイプによりキーワードとの関連性とリーチの広さが異なることを解説してきました。

マッチタイプを正しく理解することでキーワードに対して最適なマッチタイプを選択でき、あわせて除外キーワードも対策すれば、本日から成果は改善していきます。

というわけで今回は以上となります。