リスティング広告の計算式がなかなか覚えられず困っていませんか?

私はリスティング広告運用歴9年で、現在は株式会社ユニアドというリスティング広告の運用代行を専業にしている会社を経営しています。運用歴が長いので専門的な広告運用ノウハウと、経営者の皆様とお仕事をさせていただくことも多いので経営者目線でウェブを数字で捉えていくのが得意です。

リスティング広告の運用において最初のハードルがリスティングで使われる用語と計算式といえます。CTRやCVRなど3文字の似ている英単語で省略され使われているため、専門的でより難しく見えてしまうと思います。

中釜
中釜
今回はリスティング広告の計算式について解説します

リスティング広告でよく使われている計算式を簡単にまとめました。(※検索が多い順に各指標を並べています。)

リスティング広告の計算式ガイド
  • クリック率 = クリック数 / 表示回数 × 100
  • クリック単価① = 広告費 / クリック数
  • クリック単価② = コンバージョン単価 × コンバージョン率
  • コンバージョン率 = コンバージョン / クリック数 × 100
  • コンバージョン単価① = 広告費 / コンバージョン
  • コンバージョン単価② = クリック単価 / コンバージョン率
  • クリック数① = 表示回数 × クリック率
  • クリック数② = 広告費 / クリック単価
  • コンバージョン① = クリック数 × コンバージョン率
  • コンバージョン② = 広告費 / コンバージョン単価
  • 表示回数 = クリック数 / クリック率
  • 広告費① = クリック数 × クリック単価
  • 広告費② = コンバージョン数 × コンバージョン単価

▼更新履歴
2019.5.17 – 『クリック単価』を更新しました。
2019.5.17 – 『コンバージョン』を更新しました。
2019.5.17 – 『表示回数』を更新しました。
2018.10.22 – 『クリック数』を更新しました。

※Google AdWordsは2018年7月24日からGoogle広告に名称変更されました。

クリック率(CTR)

クリック率とは広告がクリックされた割合のことです。クリック率は略語としてよくCTR(Click Through Rate)が使われます。

【クリック率の計算式】
クリック率 = クリック数 / 表示回数 × 100

通常の運用ではクリック率が高くなるように運用するのが基本です。クリック率をあげるにはユーザーの検索語句と広告文がマッチしていること、ユーザーの興味を引く広告文になっているかの2点が重要になってきます。しかしランディングページに記載していない価格や過剰なキャッチコピーで訴求してしまうとコンバージョン率が低下するので結果的に広告のパフォーマンスが下がります。広告運用で勘違いしやすいポイントですが、クリック率は高ければ良いというわけではなくいかに適切なターゲットにクリックされるかが大切です。

クリック単価(CPC)

クリック単価とは1クリックあたりの平均金額のことです。クリック単価は略語としてよくCPC(Cost Per Click)が使われます。

リスティング広告では上限クリック単価と呼ばれる1回のクリックに対して支払う上限金額を設定します。多くの場合、実際に発生するクリック単価は上限クリック単価よりも安くなります。広告の掲載順位は上限クリック単価の大きさだけでは決まりません。広告ランクと呼ばれる上限クリック単価と品質スコアを掛け合わせて計算される指標の大きさによって決まります。そのためクリック単価が安くても広告が上位に表示される場合もあります。

クリック単価の計算式を調べている人が多かったので2つ目の計算式を追記します。

【クリック単価の計算式】
クリック単価① = 広告費 / クリック数
クリック単価② = コンバージョン単価 × コンバージョン率

一般的なレポートでは計算式①を用いてクリック単価を算出していますが、広告の運用においては計算式②が重要になってきます。目標のコンバージョン単価が決まっていて広告のコンバージョン率が分かっているとき、計算式②を用いれば設定するクリック単価が簡単に算出できます。実際の運用でクリック単価を下げるには、上限クリック単価を下げることやクリック単価の低いキーワードを追加する、品質スコアを上げることなどが挙げられます。

コンバージョン率(CVR)

コンバージョン率とは広告のクリックに対してコンバージョンされた割合のことです。コンバージョン率は略語としてよくCVR(Conversion Rate)が使われます。

コンバージョン率はクリック率と異なり高ければ高いほど良く、コンバージョンを増やすこと、コンバージョン単価を下げることのどちらにも寄与します。コンバージョン率を上げるには適切なユーザーがサイトに誘導できているか、広告文で紹介している内容がリンク先に存在するかの2点が重要になってきます。広告をクリックしたユーザーはウェブページを見て最終的にコンバージョンに至るので、コンバージョン率を高めるためには広告だけでなく場合によってはサイト側の改善も必要になります。

【コンバージョン率の計算式】
コンバージョン率 = コンバージョン / クリック数 × 100

計算式から、コンバージョンを増やすことでコンバージョン率もあがります。あくまでサイトにアクセスしたユーザーがコンバージョンに至るのでクリック数を下げないことが重要です。実際の運用でコンバージョン率を増やすには商材に関係ないキーワードの除外や広告の配信ターゲットや広告文の見直し、費用はかかっているがコンバージョンの取れていないキーワードの停止、広告のクリックで表示されるページを見直すなどをおこないます。

コンバージョン単価(CPA)

コンバージョン単価とは1コンバージョンあたりの平均獲得単価のことです。コンバージョン単価(CPA)は略語として、よくCPA(Cost Per Action)が使われます。

コンバージョン単価は扱っている商材の価格によって大きく変動します。高額な商材は1件で大きな利益が生じるため競合が多くクリック単価が高騰し、コンバージョン単価も高くなる傾向があります。低価格な商材は1件あたりの利益が小さいため広告に投資する競合が少なく、コンバージョン単価も安くなる傾向があります。

【コンバージョン単価の計算式】
コンバージョン単価① = 広告費 / コンバージョン
コンバージョン単価② = クリック単価 / コンバージョン率

一般的なレポートでは計算式①を用いて全体の広告費をコンバージョンの数で割ってコンバージョン単価を算出します。計算式②からも分かるように実際の運用でコンバージョン単価を下げるには、クリック単価を下げコンバージョン率を上げる運用をします。

クリック数(CT)

クリック数とは表示された広告がクリックされた回数のことです。代理店のレポートなどではCT(Click Through)と略語が使われたりします。リスティング広告では広告のクリックで費用が生じ、基本的には表示回数より大きな数値になることはありません。

クリック数の計算式を調べている人が多かったので2種類の計算式を追記します。

【クリック数の計算式】
クリック数① = 表示回数 × クリック率
クリック数② = 広告費 / クリック単価

2つの計算式からクリック数を上げるには表示回数を上げる、広告費を上げる、クリック率を上げる、クリック単価を下げることの4点が考えられます。実際には広告費に制限がないときは計算式①の理論から広告費を上げて表示回数を増やし、1日の広告費に制限があるときは計算式②からクリック単価を下げてクリック数を増やす運用をします。

コンバージョン(CV)

コンバージョンとはウェブサイト上から獲得できる最終成果のことです。コンバージョンはレポートなどではCV(Conversion)と略語が使われたりします。例えばECなら商品購入、自社商品やサービスの紹介なら資料請求・問い合わせ、コミュニティサイトや情報提供サイトなら会員登録などがあります。

リスティング広告でコンバージョンを測定するにはウェブサイトにタグと呼ばれる情報を設定する必要があります。またコンバージョンにはウェブサイトの読み込みと電話ボタンのクリックの2種類が存在します。

コンバージョンの計算式を調べている人が多かったので2つ目の計算式を追記します。

【コンバージョンの計算式】
コンバージョン① = クリック数 × コンバージョン率
コンバージョン② = 広告費 / コンバージョン単価

表示回数(IMP)

表示回数とは広告が表示された回数のことです。表示回数はインプレッション数ともいい、省略されてよく「インプ」と呼ばれたりします。

広告はまず表示されるところからスタートします。リスティング広告は表示されただけでは費用がかかりませんが、表示回数が多ければ多いほど良いというものでもありません。サービスに適したユーザーに絞って配信することが大事になってきます。

表示回数の計算式を調べている人が多かったので計算式を追記します。

【表示回数の計算式】
表示回数 = クリック数 / クリック率

計算式から考えるとクリック率を下げれば表示回数が上がりますが、一般的にこのような運用はおこないません。実際の運用で表示回数を増やすには新規キーワードの追加やマッチタイプを部分一致に変更、予算を引き上げ掲載順位を上げるなどおこないます。

おまけ:広告費(COST)

リスティング広告にかける費用のこと。近年はテレビやラジオなどのマス広告や交通広告よりも市場の伸びが大きいです。目標のコンバージョン数とコンバージョン1件あたりの目標価格が決まっていれば計算式②を用いて広告費を算出することができます。

【広告費の計算式】
広告費① = クリック数 × クリック単価
広告費② = コンバージョン数 × コンバージョン単価

まとめ:リスティング広告の計算式と用語をマスターしよう

リスティング広告でよく使う指標の計算式と意味について紹介しました。計算式はある程度数も多く、覚えるのも少し大変だと思います。しかしこの計算式を用いれば、運用において仮説を立てやすくなります。仮説を基に運用を続ければより効果的な広告配信がおこなえるので、計算式を覚えておくことは重要になります。