「リスティング広告のロジックツリーを探している」
「リスティングの改善策を調べている」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。
運用型広告に携わり12年になりますが、リスティング広告のロジックツリーについての情報を探している方が多かったので記事にしました。
論理的にコンバージョン数やCPAの改善策を導き出す方法を初心者の方にも分かりやすく解説しています。
結論から書くと、リスティング広告のロジックツリーは以下のとおりです。
ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは解説していきます。
ロジックツリーとは
ロジックツリーとは、課題をツリー状に分解し、その課題を解決するための原因や解決策を論理的に探すためのフレームワークです。
リスティング広告でも改善に行き詰ったときや、何から着手してよいか分からないときに、ロジックツリーを活用することで、原因や解決策が見つかりやすくなります。
【リスティング広告の2つの課題】
課題①:コンバージョン数(CV)を増やしたい
コンバージョン数を増やすためには、「クリック数」と「コンバージョン率」を上げることが重要になります。
以下の式で求めることができます。
となるため、コンバージョン数(CV)の増加には、以下3つの指標を改善することが重要となります。
各指標についての改善策を解説していきます。
1. インプレッション数(IMP)を増やす
インプレッション数を増やすためには、4つの改善策があります。
- キーワードを追加する
- 入札単価を上げる
- 日額予算を上げる
- インテントマッチ(旧:部分一致)に変更する
広告を表示するキーワードを増やしたり、予算を上げたりして、広告の配信量を増やすことが大事です。
2. クリック率(CTR)を上げる
クリック率を上げるための施策は2つです。
- 入札単価を上げる
- 広告文を見直す
ユーザーにとって魅力的な広告文にするなど、ユーザー目線の施策が必要となります。
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3. コンバージョン率(CVR)を上げる
コンバージョン率を上げるための施策は5つあります。
- 既存キーワードを見直す
- 広告文を見直す
- ランディングページを見直す
- ターゲティングを見直す
- 除外キーワードを追加する
キーワード・広告文・ランディングページのつながりが重要です。
課題②:コンバージョン単価(CPA)を下げたい
コンバージョン単価は以下の式で求められます。
そのため、コンバージョン数を増やすためには、以下2つの指標を改善することが重要となります。
各指標の改善策を解説していきます。
1. コンバージョン率(CVR)を上げる
コンバージョン率を上げるためには、5つの改善策があります。
- 既存キーワードを見直す
- 広告文を見直す
- ランディングページを見直す
- ターゲティングを見直す
- 除外キーワードを追加する
「課題①:コンバージョン数(CV)を増やしたい」でもCVRが出てきました。
2. クリック単価(CPC)を下げる
クリック単価を下げるための改善策は3つあります。
- 入札単価を下げる
- 広告文を見直す
- ランディングページを見直す
入札単価を下げると配信量も減る可能性がありますが、広告の品質スコアを上げることでクリック単価を抑えた上で、配信量も増やすことができます。
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まとめ
本記事で解説した「リスティング広告のロジックツリー」は以下のとおりです。
ロジックツリーが頭の中に入っているとスラスラと改善案が出てくるので便利です。
以下の計算式とあわせて使いこなせるとリスティング広告だけでなく、Webマーケティング全般に使えます。
- コンバージョン数 = 表示回数 × クリック率 × コンバージョン率
- コンバージョン単価= クリック単価 / コンバージョン率
計算式に関しては「リスティング広告でよく使う指標の計算まとめ【広告運用の基本】」というブログも書いていますので、こちらもご確認ください。
というわけで今回は以上となります。