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CTR(クリック率)とは?業界・媒体別の平均や改善方法を解説

CTR(クリック率)とは?業界・媒体別の平均や改善方法を解説
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※このページは2025年5月21日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役
中釜 啓太

「競合他社と比較して自社のクリック率が高いのか知りたい」
「クリック率の平均や目安を調べている」
「クリック率を改善したい」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり13年になりますが、クリック率の平均や目安、改善方法についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

CTR(クリック率)とは広告が表示された回数のうち、どれだけクリックされたかを示す指標で、「クリック数 ÷ 表示回数 × 100(%)」で求められます。

一般的にはこの数値が高いほど、ユーザーの関心を集める広告であると評価されますが、広告を配信する媒体、業界やターゲットユーザーの特性によって大きく変動する傾向があります。

本記事では、自社の広告クリック率が適切かどうかを判断するための参考として、リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS(Instagram)広告別のクリック率の傾向をまとめていますので、ぜひご覧ください。

結論から書くと、クリック率の平均は以下のとおりです。

媒体別平均クリック率
  • リスティング広告の平均クリック率:6~7%
  • ディスプレイ広告の平均クリック率:0.5%
  • Instagram広告の平均クリック率:0.5~1.5%

ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

クリック率とは

まずはクリック率の基本を解説します。

1.概要と計算方法

クリック率(CTR:Click Through Rate)とは、広告が表示された回数に対して、どのくらいクリックされたかを示す割合のことです。

【クリック率の計算式】

クリック率の計算式の図

例えば、以下のように計算します。

【例】
30回(クリック数)/ 1,000回(広告の表示回数)= 3.00%(クリック率)

広告の表示回数に対してクリック数が多いほど、クリック率は高くなります。

クリック率やクリック単価などリスティング広告でよく使う計算式を下記の記事でまとめているので、こちらもご参考ください。
» リスティング広告でよく使う指標の計算まとめ【広告運用の基本】

2.クリック率は改善施策を導き出すための指標

クリック率(CTR)はあくまでも中間指標なので、クリック率が低くても十分な成約や問い合わせが得られていれば大きな問題ではありませんが、成果が出ていない場合には改善のヒントとなります。

例えば、クリック率もコンバージョン率も低い場合は、まず広告がユーザーに興味を持たれていない可能性が高いため、クリック率を改善する施策に注力します。

クリック率は高いのにコンバージョン率が低い場合は、ターゲットユーザー以外の流入が多いか、クリック後の動線に課題があると考えられ、遷移先の見直しも視野に入れる必要があります。

クリック率は単体で成果を判断する指標ではありませんが、どこに課題があるのかを見極める手がかりとして活用できるため、広告のパフォーマンスを分析・改善する上で、欠かせない視点のひとつです。

クリック率の業界別平均

クリック率は媒体や業界によって大きく異なるため、どの案件にも当てはまる適正数値はありませんが、媒体ごとにクリック率の平均を紹介するのでぜひ参考にしてください。

1.リスティング広告の平均CTR

リスティング広告とはユーザーがGoogleやYahoo!上で検索した語句に連動して表示される広告のことで、検索連動型広告とも呼ばれます。

Googleでは検索結果ページの上部や下部に広告が表示されます。

▼Googleの掲載例
Google広告、リスティング広告の掲載例のキャプチャ

検索広告は他の広告と比べると能動的に情報を調べているためクリック率が高くなる傾向がありますが、業種によってもクリック率の平均は大きく異なります。

あくまで参考の数値とはなりますが、以下は2024年の検索広告における業界別平均クリック率をまとめた表です。

▼業界ごとの平均クリック率
業種 平均クリック率
動物・ペット 7.39%
アパレル/ファッション/ジュエリー 6.13%
アート・エンターテインメント 13.04%
弁護士・法律サービス 5.30%
自動車販売 8.58%
自動車(修理・サービス・部品) 5.69%
美容・パーソナルケア 6.75%
法人向けサービス 5.62%
キャリア・雇用 6.79%
歯科 5.38%
教育 6.21%
金融・保険 7.71%
家具 6.50%
健康・フィットネス 6.88%
住宅・住まいの改善 5.59%
工業・商業系 5.83%
個人向けサービス 7.95%
医師・外科医 6.73%
不動産 9.20%
レストラン・飲食 8.68%
ショッピング・コレクション・ギフト 7.81%
旅行 10.16%
スポーツ・レクリエーション 9.66%

出典:Digital Benchmarks by Industry: PPC | WordStream

旅行やアートなど、比較的ターゲットの年齢層が高い業界のクリック率が高くなる傾向があることが分かります。

反対にターゲットの年齢層が低いと、広告を避けるユーザーが多いためクリック率が低くなる傾向があります。

2.ディスプレイ広告の平均CTR

ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリ上の広告枠に表示されるテキスト形式やバナー形式の広告のことで、主な媒体としてGoogleディスプレイネットワーク(GDN)と、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の2つがあります。

以下はGoogleディスプレイ広告(GDN)の業界別クリック率をまとめた表になります。

▼業界ごとの平均クリック率
業種 平均クリック率
支援活動(アドボカシー) 0.59%
自動車 0.60%
法人向けサービス 0.46%
個人向けーサービス 0.51%
出会い・恋愛 0.72%
ECサイト 0.51%
教育 0.53%
キャリア・雇用 0.59%
金融・保険 0.52%
医療・ヘルスケア 0.59%
生活雑貨 0.49%
工業系サービス 0.50%
法律サービス 0.59%
不動産 1.08%
テクノロジー 0.39%
旅行・観光 0.47%

出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

今まさに関連する情報を調べているユーザーに表示される検索連動型広告と違い、ディスプレイ広告はユーザーが別の目的でウェブサイトを見ている最中に表示されます。

クリック率は相対的に低くなりますが、ディスプレイ広告の目的は主に「これから興味を持つかもしれない人」にアプローチすることなので検索連動型広告と比較してクリック率が低くなる傾向があります。

参考までに、弊社でリユース業界の買取問い合わせ件数を目的としてGoogle検索広告(①)・Yahoo!検索広告(②)・Googleディスプレイ広告(③)を運用した事例です。

▼弊社運用事例
表示回数 セッション数 CTR コスト
91,612 8,086 8.83% 1,054,869
52,026 3,879 7.46% 211,782
804,497 3,389 0.42% 199,351

実際に検索広告のほうがクリック率が高くなる傾向が分かります。

3.Instagram広告の平均CTR

Instagram広告のクリック率は、配信面やターゲットによって変動しますが一般的には0.5〜1.5%程度と言われています。

主な配信面には「フィード」と「ストーリーズ」がありますが、フィードの方がストーリーズよりもややクリック率が高くなる傾向があります。

Instagram広告
  • フィード:Instagramを開いたときに最初に表示される投稿一覧。比較的じっくりと閲覧される傾向がある。
  • ストーリーズ:画面上部に表示される短時間で消える縦型の投稿。テンポよく次々と見られるため、広告がスキップされやすい。

参考までに以下は業界別のクリック率をフィードとストーリーズに分けてまとめた表になります。

▼業界ごとの平均クリック率
業種 フィード ストーリーズ
自動車 0.80% 0.43%
BtoB 0.78% 0.41%
美容 1.16% 0.48%
個人向けサービス 0.62% 0.42%
教育 0.73% 0.45%
就職・職業訓練 0.47% 0.29%
金融・保険 0.56% 0.35%
フィットネス 1.01% 0.44%
リフォーム 0.70% 0.42%
ヘルスケア 0.83% 0.46%
工業系サービス 0.71% 0.40%
法律サービス 1.61% 0.74%
不動産 0.99% 0.58%
小売 1.59% 0.63%
テクノロジー(IT) 1.04% 0.47%
旅行・観光 0.90% 0.50%

出典:Demystifying Instagram Advertising: Cost And Average CTR Per Industry – Filip Konecny Enterprises

Instagram広告のクリック率はターゲットの広さや年齢層によっても大きく変動します。

以下は弊社にてInstagram広告を配信した事例で、①は中途採用のエントリー数の増加を目的に、②は公演チケットの購買促進を目的としています。

▼弊社運用事例
表示回数 セッション数 CTR コスト
396,968 2,548 0.64% 383,212
184,294 4,201 2.31% 95,170
考察
  • 事例①:20代〜30代の若年層がターゲットで、クリック率は比較的低め
  • 事例②:年齢層がやや高めのターゲットでクリック率が事例①の約4倍
  • ターゲットが狭く、年齢層が高いほどクリック率が高くなる

Instagram広告は画像の影響を受けやすく、ターゲットの年齢によってもクリック率が変わりやすい媒体です。

クリック率が高いメリット

クリック率が高いことによる主なメリットを2点解説します。

メリット①:クリック数が増加する

クリック数の計算式は下記の2種類になりますが、クリック数は数式によって導き出すことができます。

特に「表示回数 × クリック率」の式に注目すると、クリック率が高いほどクリック数は増加することが分かります。

そのため、広告の効果を高めるには、クリック率を改善することがクリック数の増加に直結すると言えます。

【クリック数の計算式】

クリック数の計算式の図

メリット②:広告の評価が改善する

Google広告はクリック率が高い広告をユーザーにとって関連性が高く、有益な広告と判断します。

クリック率が高い広告やリスティングは、ユーザーにとって有益で関連性が高いという意味になります。クリック率は、広告ランクを決定する一要素であるキーワードの推定クリック率にも影響します。

出典:クリック率とは – Google 広告 ヘルプ

推定クリック率は、広告の関連性とランディングページの利便性の2つとともに品質スコアの評価材料となります。

品質スコアは、広告の掲載順位を左右する「広告ランク」の決定に関わります。

掲載範囲や入札価格の設定を自動でおこなう現在では、品質スコアが配信に及ぼす影響を細かく把握することが難しくなりましたが、品質スコアが高いと少額の予算でも優先的に上位掲載されやすくなるなど、広告効果が出やすくなることが期待できます。

品質スコアについては以下の記事でより詳しく解説しています。
» 品質スコアとは?上げるための改善方法や概要を分かりやすく解説

クリック率の改善方法10選


続いては、クリック率の改善方法を10点解説します。

方法①:広告見出しに検索キーワードを入れる

クリック率を上げるためには、検索をおこなったユーザーの意図に合わせた広告文を表示させることが効果的です。

最もシンプルな方法は、見出しに検索キーワードをそのまま含めるやり方です。

例えば、下記の悪い広告文の例では、ユーザーが自身の検索と広告文の関連性が低いと感じるためクリックに繋がりにくくなります。

【例】
ユーザーが検索した語句:渋谷 アルバイト
悪い広告文の例:「東京都 アルバイト/高時給案件」
良い広告文の例:「渋谷 アルバイト/高時給案件」
→ユーザーは「渋谷のアルバイト」を探している。

ユーザーが検索した語句を広告文に含めることで、クリックしてもらいやすくなります。

方法②:広告文に数字や記号を入れる

広告文がユーザーにとってより魅力的な訴求となるように、数字や記号を入れるなど工夫することができます。

特に割引など特典をアピールしたい際には、数字に加えて記号を使うことでさらにクリックされやすい広告文になります。

【例】
数字:新宿のスポーツジムが初回50%OFF
記号:<今話題>新型フィットネスジム

【広告文に数字や記号を入れるメリット】

  • 割引などの特典をアピールできる
  • ユーザーの目を惹いてクリックされやすくなる

方法③:広告文に「公式」を入れる

「公式」という文字を入れることで安心感ある広告文になります。

【例①】
航空券の比較・予約《〇〇公式
【例②】
海外航空券【〇〇】公式サイト

【広告文に「公式」を入れるメリット】

  • ユーザーに安心感を与えられる
  • 他の広告と差を付けやすくなる

方法④:広告アセットを設定する

広告アセットとは、リスティング広告の見出しや説明文に加えて、追加の情報を表示させる機能で、設定することでクリック率の向上につながります。

▼広告アセット設定例(キャプチャはサイトリンク)
Google広告、サイトリンクアセットの掲載例のキャプチャ

【広告アセットのメリット】

  • 無料で設定できる
  • 広告の面積が増える
  • クリック率が上がる
  • 広告ランクが上がる

広告アセットにはたくさんの種類がありますが、すべて設定すると効果的です。

【設定しておきたい広告アセット一覧】

  • サイトリンクアセット
  • コールアウトアセット
  • 構造化スニペットアセット
  • 電話番号アセット
  • 住所アセット(店舗)
  • 価格アセット
  • プロモーションアセット
  • リードフォームアセット(BtoB)

広告アセットの文字数をまとめた記事を貼っておきますので、ご活用ください。
» 【2025年最新】広告表示オプション(アセット)の文字数一覧まとめ

方法⑤:アセットの「低」を改善する

アセットとは広告見出しや説明文など、広告を構成するコンテンツのことです。

管理画面からアセットの評価を確認することができ、「最良」「良好」「低」の3段階となります。

▼アセットの評価
パフォーマンス 概要 修正可否
最良 特に評価が高い状態 修正不要
良好 掲載結果が良好な状態 修正不要
学習中 評価に必要な情報を収集している状態 修正不要
保留 掲載結果の情報がまだ何もない状態 修正不要
-(未評価) トラフィック量が不十分な状態 修正不要
特に評価が低い状態 要修正

(参考:レスポンシブ検索広告の広告単位のアセットレポートについて – Google広告ヘルプ

「最良」や「良好」のアセットはそのまま使用し、有効な広告として参考となりますが、「低」になっている場合は改善する必要があります。

アセットの改善方法は3点あります。

【アセットの改善方法】

  • 「最良」または「良好」評価となっているアセットを参考にする
  • 検索クエリや広告文をランディングページに追加する
  • 競合他社の広告を参考にする

方法⑥:キーワード設定を見直す

クリック率が低いと感じた場合は、検索キーワードの見直しも有効です。

キーワード設定において、関連性の低いキーワードで設定がされてしまうと、無駄な表示が増えてしまい、結果としてクリック率も下がるため、適切な設定となっているか確認します。

ちなみにキーワードにはブランド名などの固有名詞を含める指名キーワードと一般キーワードの2種類がありますが、前者のほうがクリック率が高くなる傾向があります。

【キーワード設定とクリック率】

  • 抜け漏れなく網羅してキーワードを設定する
  • 指名キーワードと一般キーワードでは前者のほうがクリック率が高くなる

キーワード選定については以下の記事で詳しく解説しています。
» リスティング広告のキーワード選定の手順とポイントを詳しく解説

方法⑦:除外キーワードを設定する

現在は掲載範囲の最も広いインテントマッチが推奨されていますが、特にコンバージョンデータが足りずに機械学習が上手く機能していない場合は関連性の低い語句に対する配信が増えてしまう傾向があります。

無関係の検索語句でも広告を表示している場合、広告はクリックされづらいためクリック率が低下するか、クリックされたとしても成約に繋がりづらく離脱されやすいです。

そのため、除外キーワードを上手く活用してより関連性の高いユーザーに絞った配信をおこなうことで、クリック率だけでなく広告効果全体の改善が見込めます。

【除外キーワード設定の必要性】

  • 推奨のインテントマッチでは掲載範囲が広くなる
  • 無関係の検索語句で配信するとクリック率は低下し、クリックされても離脱されやすい
  • 除外キーワードを設定することで広告効果全体を改善

除外キーワードについては以下の記事で詳しく解説しています。
» 除外キーワードとは?マッチタイプや設定方法について詳しく解説

方法⑧:適切なターゲットに配信する

広告運用においては、常に適切なターゲットに配信されていることが重要です。

例えば、女性向けのエステサロンの広告であれば性別を女性に絞って配信することでクリック率が改善します。

一方で、クリック率は高ければ高いほど良いわけではなく、関連性の低いユーザーのクリックを防げているかという視点も重要です。

例えば、BtoB向けの商材は見出しに「法人向け」などと訴求を入れて一般ユーザーの流入を防ぐことで、クリック率は低下しやすくなりますが、無駄なクリックによるコスト増加を抑えて費用対効果を改善できます。

【適切なターゲットに配信する重要性】

  • ターゲット層に絞って配信することでクリック率が改善する
  • クリック率は高ければよいというわけではなく、無駄なクリックを防ぐことも必要である

方法⑨:キーワード挿入機能を活用する

キーワード挿入機能においては、ユーザーの検索語句と一致したキーワードを説明文に挿入できます。

例えば、以下のように表示をコントロールできます。

【キーワード挿入機能の活用例】

  • 作成する広告文:{KeyWord:ハワイの人気ホテル}|【公式】〇〇ホテル
  • ユーザーの検索した語句:ハワイ お得なホテル
  • 対象となるキーワード:ハワイホテルお得
  • 表示される広告文:ハワイ ホテル お得|【公式】〇〇ホテル
  • デフォルト表示の広告文(文字数オーバー時など):ハワイの人気ホテル|【公式】〇〇ホテル

【挿入機能の活用ポイント】

  • ユーザーの検索ごとに広告文を変えることで検索意図に細かく合わせられる
  • 自らのニーズに合っていると感じたユーザーがクリックしやすくなる

方法⑩:広告カスタマイザを活用する(中級者向け)

広告文の見出し設定数は最大15個と決まっているので、細かな検索語句や検索意図を網羅することはできません。

中級者向けのテクニックにはなりますが、広告文をユーザーの検索に合わせて文言を変更できる挿入機能を活用します。

挿入機能には、広告カスタマイザとキーワード挿入機能の2つがあります。

広告カスタマイザにおいては、検索したユーザーの内容(キーワード、地域、時間帯、デバイスなど)に基づいて広告文が設定できます。

【広告カスタマイザの活用例】

▼フィード名:地域ごと
Target Keyword エリア名(text) 料金(text)
シドニー 航空券 シドニー 40万
バリ 航空券 バリ 30万
セブ 航空券 セブ 20万

上記のように設定することで、キーワードごとに適切な広告文が表示できます。

  • シドニー 航空券:シドニーまでのお得な航空券|今なら期間限定40万円から
  • バリ 航空券:バリまでのお得な航空券|今なら期間限定30万円から
  • セブ 航空券:セブまでのお得な航空券|今なら期間限定20万円から

ディスプレイ広告クリック率の改善方法3点

ディスプレイ広告のクリック率を改善する方法を3つ解説します。

方法①:目を引くバナー画像を作成する

ディスプレイ広告は、検索と違ってユーザーが自ら探している場面ではないため、まず目に留まるかどうかが大切です。

【バナー画像のポイント】

  • 強弱のある色使いやコントラストのはっきりしたデザイン
  • 大胆な構図や人物の表情が印象的な写真
  • 広告だと一目でわかるような「強い訴求」があるテキスト入り画像

「30%OFF」や「今だけ限定」といった目を引くコピーがあるだけで、クリック率が改善できる場合もあります。

方法②:メッセージを簡潔にする

バナー広告は基本的にユーザーがじっくり読むものではなく、流し見される広告です。

特にスマートフォンでは表示が小さくなるため、伝えたいことを詰め込むのではなく「短くて強いメッセージ」を意識して作成します。

【テキスト作成のポイント】

  • 伝えたいことは1つに絞る(欲張らない)
  • メインのコピーは5~7文字程度が目安(読みやすく)
  • 「今だけ」「〇〇%OFF」「無料体験」など、目を引くキーワードを活用する
  • フォントサイズや色のコントラストにも注意し、視認性を高める

伝えたいことが多い場合は、バナー内ではなくランディングページで丁寧に伝えるように設計するのがおすすめです。

方法③:ABテストをおこなう

どのような画像やメッセージが効果的かは、実際に配信してみないとわからないため、仮説だけで判断せず、データをもとに判断することが大切です。

そこで有効なのが「ABテスト」と呼ばれる方法で、複数のバナーや広告文を用意して同時に配信し、どのパターンがより高いクリック率を獲得できるかを比較する手法です。

以下は弊社のバナーにおけるABテストの例となります。

▼弊社バナーのABデザイン比較
ユニアドのバナー、ABデザイン比較のイメージ図

【デザインの仮説や思考】

  • 白シャツ(親しみやすさ)かジャケット(プロフェッショナル感)
  • キャッチコピーは『運用一筋』と『運用代行専門』ならどちらが効果的か
  • 検索窓風のデザインとボタン型ならどちらがクリックされるか

検証結果は以下のバナーデザインのブログにて解説しています。
» 【GDN・YDA】バナー広告の効果的なデザイン:事例解説付き

Instagram広告クリック率の改善方法3点

Instagram広告のクリック率を改善する方法を3つ解説します。

方法①:自然なクリエイティブを意識する

Instagramは、ユーザーが日常的な投稿やストーリーを楽しむ場なので「いかにも広告です」というビジュアルよりも、普段の投稿に近い自然な見た目の方がクリックされやすい傾向があります。

【クリエイティブ作成のポイント】

  • トーンや色味をInstagramの世界観に合わせる
  • スマホ撮影のような親しみやすい画像
  • テキストを画像に入れすぎない(投稿っぽさを重視)

特にストーリーズでは、ユーザーがテンポよく流し見しているので、違和感のない見せ方が重要です。

方法②:最初の1秒で興味を引く

Instagram広告は、最初の印象がすべてといっても過言ではありません。

特に動画やストーリーズ広告では冒頭数秒でスキップされてしまう可能性が高いため、以下のポイントを意識して作成します。

【動画作成のポイント】

  • 冒頭にキャッチーなテキストを入れる(例:「え、無料?」「残りわずか!」)
  • 音声や動きをつけて注意をひく
  • 商品のビジュアルや使用シーンを最初に見せる

「続きを見たくなる」演出がクリックにつながります。

方法③:キャプションやハッシュタグを工夫する

投稿の最後に表示されるキャプション(説明文)やハッシュタグは、ユーザーのクリック行動に大きく影響します。

キャプションでは、動画や画像で興味を持ったユーザーに対して、サービスや商品の魅力を自然な文章で補足的に伝えることができます。

広告っぽくなりすぎないトーンで書くことで、より親しみやすく感じてもらえます。

Instagramではハッシュタグを使って情報を検索するユーザーも多く、適切なタグを設定することで、興味関心の高い層に広告が届きやすくなります。

キャプションとハッシュタグをうまく活用することで、ターゲットへのアプローチ力と広告の訴求力が高まるため、結果としてクリック率の改善にもつながります。

まとめ

本記事で解説した「リスティング広告の平均クリック率と改善方法」については以下のとおりです。

本記事をまとめると下記のとおりです。

本記事のまとめ
  • クリック率(CTR)とは広告が表示された回数のうち、どれだけクリックされたかを示す指標
  • 広告を配信する媒体、業界やターゲットユーザーの特性によって変動する
  • それぞれの媒体の特徴を踏まえて広告の訴求力を高めることでクリック率改善が期待できる

クリック率はあくまでも中間指標なので、コンバージョン(成約)率と異なり高ければ高いとは言えませんが、広告で思ったような効果が出ていない際には改善のためのヒントとなります。

適切な広告文・キーワード・クリエイティブを適切なターゲットユーザーに配信することが重要です。

それでは参考にしてください。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
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