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部分一致とは?効果的な設定方法で新たな可能性を広げるチャンス

部分一致とは?効果的な設定方法で新たな可能性を広げるチャンス
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マッチタイプを上手く使いこなすことは、リスティング広告を成功させるひとつの重要なポイントですが、簡単ではありません。
特に部分一致は扱い方が複雑です。

「部分一致の使い方が分からない」
「部分一致ってそもそもどんなもの?」

この記事はそのような方向けに書いています。

梅本
梅本
この記事を読めば、部分一致を効果的に使い、リスティング広告の成果を挙げる方法が分かります。

本記事の要点

  • 部分一致では、幅広いユーザーに広告配信ができる。
  • 部分一致は、関連のない検索キーワードにも広告配信してしまう恐れもある。
  • 適切な方法で使えば効果的に広告配信ができ、新たな可能性も広がる。

それでは詳細を説明していきます。

部分一致は、関連する語句に広告を表示させるマッチタイプ

マッチタイプには、「部分一致」「絞り込み部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の4つがあります。

各マッチタイプの概要と、部分一致との違いをご説明します。

部分一致の特徴

  • キーワードに追加した語句だけでなく、そのキーワードに関連する語句に対しても自動的に広告が表示される。
  • ユーザーの最近の検索内容も考慮に入れられる場合がある。
  • キーワードの前後にある別の語句や、キーワードの順序は関係ない。

例えば、東京 レストランでのキーワードの場合

広告表示される語句:東京 ディナー渋谷 レストラン
広告表示されない語句:東京 不動産

部分一致と絞り込み部分一致の違い

絞り込み部分一致とは

設定したキーワードやその類似が検索語句に含まれる場合に広告が表示される。

部分一致との違いは以下です。

  • 絞り込み部分一致:より絞られた範囲の検索語句に対して広告を配信。
  • 絞り込み部分一致:関連語句や類義語は含まれない。

例えば、+東京 +レストランでのキーワードの場合

広告表示される語句:東京 レストランレストラン 東京 おすすめ
広告表示されない語句(部分一致では表示):東京 ディナー

部分一致とフレーズ一致との違い

フレーズ一致とは

指定したキーワードと一致する、もしくは類似するフレーズが含まれる場合に広告が表示される。

部分一致との違いは以下です。

  • フレーズ一致:かなり範囲を絞った検索語句に対して広告を配信。
  • フレーズ一致:キーワードの順序(前後)が重要。
  • フレーズ一致:部分一致ほど広い範囲の関連語句や類義語は含まれない。

例えば、“東京 レストラン”でのキーワードの場合

広告表示される語句:東京 レストラン おすすめ東京 レストラン
広告表示されない語句(部分一致では表示):レストラン 東京

部分一致と完全一致との違い

完全一致とは

指定したキーワードと一致する、もしくは類似する語句の場合に広告が表示される。

部分一致との違いは以下です。

  • 完全一致:かなり範囲を絞りピンポイントのターゲットに対しての広告配信。
  • 完全一致:関連語句や類似度の低い語句は含まれない。

例えば、[東京 レストラン]でのキーワードの場合

広告表示される語句:東京 レストランレストラン 東京
広告表示されない語句(部分一致では表示):東京 レストラン おすすめ

各マッチタイプで同じキーワードを設定した場合

同じキーワードでもマッチタイプが異なると、ユーザーが検索したどのキーワードに対して広告を表示するかも異なります。

東京 レストランのキーワードをそれぞれのマッチタイプで設定した場合、検索語句が反応する範囲は下図のようになります。
(※検索語句=ユーザーが実際に検索した語句)

「東京 レストラン」のキーワードをそれぞれのマッチタイプで設定した場合の検索語句反応範囲

部分一致のメリット:より多くのユーザーに広告配信、新しいキーワードの発見が可能

部分一致のメリットは2つあります。

部分一致のメリット

  • メリット①:認知が広がる。
  • メリット②:新しい検索語句を発見できる。

メリット①:認知が広がる。

完全一致では、ターゲット層にピンポイントで配信するため機会損失の恐れもありますが、部分一致では圧倒的にユーザー層が広がるため、多くのユーザーに広告を届けられます。

例えば東京 結婚式の部分一致キーワードの場合です。

以下のキーワードで検索されたときも広告が表示されます。
東京 結婚式 少人数東京 ウエディング渋谷 結婚式場六本木 結婚式 料理がおいしいなど

メリット②:新しい検索語句を発見できる。

部分一致は完全一致や絞り込み部分一致とは異なり、キーワードに関連する語句にも広告を表示します。

そのため、「ユーザーはこんな語句でも検索するんだ」と新たな発見につながります。

例えば東京 結婚式という部分一致のキーワードの場合です。
新たに発見したキーワード:東京 結婚式 少人数渋谷 結婚式 料理がおいしい
改善案①:少人数や料理の語句を新たにキーワードとして追加。
改善案②:広告文に訴求を取り入れる。

部分一致のデメリット:全く関係ない検索語句も拾う

部分一致は拡張幅がマッチタイプの中で一番大きいため、意図するキーワードと関連性が低く、ニーズの異なる語句が検索された時にも表示される可能性があります。

関係のない語句で広告表示がされたときに生じる現象が以下2つです。

  • 広告のクリック率が下がり、品質スコアが下がる。➡ 広告が表示されにくくなる。
  • クリックされてもニーズの異なるユーザーのため、無駄クリックが発生となる。➡ CPAの高騰につながる。

部分一致を効果的に使う方法4選

一見どうやって使えばいいのか難しい部分一致。
そんな部分一致の効果的な使い方を4つご紹介します。

効果的に部分一致を使う方法4選

  • 方法①:除外キーワードを設定して使う。
  • 方法②:配信設定を細かく設定して使う。
  • 方法③:オーディエンスリストと掛け合わせて使う。(中級者向け)
  • 方法④:入札戦略を上手く活用する。(中級者向け)

方法①:除外キーワードを設定して使う。

絶対に広告表示をされたくないキーワードは、除外キーワードとして設定しておくことで広告配信を避けることができます。

例えば、結婚式場の場合です。

キーワード:結婚式
除外キーワード:サロンドレス
広告を表示しないキーワード:結婚式 サロン結婚式 ドレス

方法②:配信地域を細かく設定して使う。

広告の配信地域の設定を細かくおこなうことも、部分一致を効果的に使う方法の一つです。

例えば、新宿にあるレストランの場合、以下のように設定することで、部分一致のキーワードでも範囲を限定して広告を配信することができます。

キーワード:東京 ディナー
配信地域:新宿

方法③:オーディエンスリストと掛け合わせて使う。

特定の条件に基づいてオーディエンスリストを作成し、そのリストに該当するユーザーにのみ広告を配信する方法です。

オーディエンスリストには、さまざまな種類があります。

オーディエンスリストの種類

  • リマーケティングリスト(Remarketing List for Search Ads):自社のサイトに既に訪問したユーザー
  • 類似ユーザー: サイト訪問者と似たような関心を持つユーザー
  • カスタムアフィニティ:ユーザーの興味・関心に基づいて作成
  • 購買意向:ユーザーが積極的に調べている内容に基づいて作成

例えば、東京の表参道に存在する結婚式場の場合です。

部分一致のキーワード:東京 結婚式
ユーザーリスト:既に結婚式場探しのためのWeb情報メディアで表参道・青山周辺のページに訪れているユーザー

上記の様に設定することで、東京 結婚式という幅拾いキーワードが検索されても、リスト該当者にのみ(=表参道周辺で結婚式場を探しているであろう)広告を表示することができます。

方法④:入札戦略を上手く活用する。

部分一致のキーワードの入札を低くして、広告を表示する量を制限することもできます。

その他にも、リスティング広告では、目標を達成するために自動で入札を調整してくれる自動入札の方法があります。

例えば、目標コンバージョン単価というものがあります。

目標コンバージョン単価とは

目標のコンバージョン単価を達成するために自動で各キーワードの入札を調整する。

これを活用し、成果の悪い部分一致キーワードは入札を低くし制限する一方、成果の良い部分一致キーワードには注力するといった方法をとるのも一つの手です。

部分一致は、より幅広いユーザーに広告配信したいとき・キーワードを拡張したいときに使う

数あるマッチタイプの中で、部分一致はいつ使えばよいのか。

部分一致の効果を最大に発揮してくれる場面が2つあります。

部分一致を使う場面

  • 幅広いターゲットに広告を配信したいとき
  • キーワードを拡張したいとき

幅広いターゲットに広告を配信したいとき

サイトへの集客などの認知目的でリスティング広告をおこなう場合、より多くのユーザーに広告を配信したいでしょう。

他のマッチタイプに比べ、広告表示の対象となる検索語句が広い部分一致は最適です。

キーワードを拡張したいとき

新しいキーワードを追加したいけど、どんなキーワードを追加したらよいか分からない場合などにも、部分一致は適しています。

部分一致では設定した語句だけでなく、関連する語句や類似する語句にも広告を配信してくれるため、そういった語句から新たなキーワードを見つけることができます。

品質スコアが低いとき・除外キーワード設定が大変なときは、絞り込み部分一致へ

クライアント
クライアント
部分一致を使っているけど上手くいかない・・

こんな時には絞り込み部分一致を使うべき、といった場面を2つ紹介します。

場面①:品質スコアが上がらない

部分一致のキーワードで、あまりに多くの無関連なキーワードに広告が配信されると、クリック率や広告の関連性が低くなり、結果的に広告の品質スコアが下がる恐れがあります。

この場合は、絞り込み部分一致でキーワードの範囲を少し狭めることで、適切なキーワードで広告を表示でき、品質スコアも改善されます。

場面②:除外キーワードの設定に時間がかかり過ぎている

部分一致のキーワードが無関係なキーワードを拾わないようにと、あまりに多くの除外キーワードを設定する必要があるのであれば、絞り込み部分一致を最初から使用した方が効率がよいです。

まとめ:部分一致は幅広いユーザーに広告を配信できる

本記事で解説した「リスティング広告のマッチタイプ『部分一致』」についての要点は以下です。

  • 部分一致では、幅広いユーザーに広告配信ができる。
  • 部分一致は、関連のない検索キーワードにも広告配信してしまう恐れもある。
  • 除外キーワードの設定など、適切な方法で使えば効果的に広告配信ができ、新たな可能性も広がる。

キーワードはリスティング広告の肝です。
他のマッチタイプとも組み合わせて使うことで、より効果的な広告配信を目指せます。

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梅本 紀子

この記事を書いた人梅本 紀子

株式会社ユニアドSEMコンサルタント。
冬はマイナス30度になるアメリカ・ミネソタ州の大学を卒業後、エンジニアとして就職。日本の広告代理店に勤めた後、現在は冬でも30度のフィリピンに住みながら、遠隔で業務に携わっている。日本に留まらず、海外のリスティング広告運用ノウハウや最新情報もお届けします。