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動的検索広告って?仕組みや設定方法をプロが徹底解説:事例あり

動的検索広告って?仕組みや設定方法をプロが徹底解説:事例あり
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※このページは2020年1月23日に更新されました。

「動的検索広告とはどんな広告?」
「動的検索広告について詳しく知りたい」
「通常の検索広告との違いが知りたい」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり9年になりますが、動的検索広告と通常の検索広告どちらが効果的なのかは難しいところです。

中釜 啓太
中釜 啓太
今回は動的検索広告の仕組みや特徴について徹底解説します

動的検索広告の基礎知識に加え、動的検索広告と通常の検索広告との違いや、いつ・どう使えば効果的なのかについても徹底解説しています。

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

【目次】

  1. 動的検索広告では、自動で広告を作成してくれる
  2. 通常の検索連動型広告との大きな違いは、キーワード
  3. 動的広告ターゲティングによって広告掲載の有無を決めている
  4. 動的検索広告の設定方法(Google)
  5. 動的検索広告の設定方法(Yahoo)
  6. 動的検索広告のメリット:広告を自動作成し、幅広いユーザーへリーチできる
  7. デメリット:ある程度の許容が必要
  8. より効果的に使うためのポイント7選
  9. 動的検索広告と相性のよい広告主様
  10. 事例:動的検索広告と目標コンバージョン単価の活用

動的検索広告では、自動で広告を作成してくれる

動的検索広告(DSA: Dynamic Search Ads)とは、検索連動型広告の1つで、指定したページに関連する検索キーワードに対して、広告のタイトルを自動的に作成して配信をする広告です。

動的検索広告の仕組み

動的検索広告の仕組み

①クローラーといわれるロボットが対象ページの情報を収集します。
②その内容をインデックス(整理)し、Google、またはYahooのデータベースに格納します。
③ユーザーが検索します。
④インデックスされた情報を基に、検索されたキーワードに関連性が高いと思われるページが抽出され、広告見出しの作成を自動でおこない、広告を表示します。

通常の検索連動型広告との大きな違いは、キーワード

「動的検索広告」と「通常の検索連動型広告」で一番の大きな違いは、キーワードの代わりに対象ページを登録することです。

他にも、設定に必要な項目がいくつか異なるので、以下にまとめました。

▼「動的検索広告」と「通常の検索連動型広告」における設定項目の違い
項目 動的検索広告 通常の検索連動型広告
キーワード
タイトル
説明文
表示URL
リンク先URL
動的広告ターゲット

1. キーワード・タイトル・説明文・表示URL・リンク先URL

動的検索広告は、キーワード・タイトル・表示URL・リンク先URLを設定する必要がありません。

説明文のみ設定をする必要があるので、どのような広告見出しにも対応出来る汎用的な説明文を登録するとよいです。

注意点

設定の手間が省けるメリットはありますが、広告のタイトルを自由に設定できないことはデメリットです。

例えば、以下のようなことが起こり得ます。

  • ランディングページURLが設定できないため、広告に価格記載などの特定の訴求ができない。
  • 広告主様の意図しないページがランディングページになる。
  • 広告主様の意図しない広告見出しになる。

ランディングさせたくないページを除外設定をするなどをして、定期的にメンテナンスが必要です。

2. 動的広告ターゲット

通常の検索キャンペーンでは、「キーワード」によって広告掲載の有無を決めていますが、動的検索広告では「動的広告ターゲット」によって決めています。

動的広告ターゲットを使うことで、ウェブサイト全体を広告掲載の対象とするか、または一部のページのみを対象とするかを指定できます。

詳しくは、次の「ターゲティングについて」で解説しています。

動的広告ターゲティングによって広告掲載の有無を決めている

動的検索広告では「動的広告ターゲット」によって広告掲載の有無を決めています。

動的広告ターゲットの種類

現在お使いの広告グループのランディング ページ

アカウント全体で使用している検索広告のすべてのウェブページがターゲットとして指定されます。

このターゲティングでは、既存の広告のランディングページとしてすでに使用しているウェブページのトラフィックを容易に増やすことができます。

例えば、旅行に関するウェブサイトの場合です。

現在広告で使用しているランディングページ:「セブのホテル」ページ
ターゲット:現在お使いの広告グループのランディング ページ

上記の設定では、「セブのホテル」ページに関する検索をしているユーザーにリーチするのに効果的です。

サイトのコンテンツに基づいたカテゴリ

サイトのコンテンツに基づいて、動的検索広告のシステムによってカテゴリが作成され、その中からターゲットにしたいカテゴリを選択します。

リストされていない場合でも、カテゴリビューの上にある検索ボックスを使用すれば、推奨カテゴリセット外のカテゴリを検索できます。

たとえば、結婚式に関するページの場合、以下のカテゴリに分類されます。

「結婚式」「ウエディングドレス」「結婚指輪」

URL

特定のURLや、指定した文字列を含むURLのページをターゲットに設定できます。

例えば、対象の URL がすべて「example.com/electronics/」という文字列を含んでいる場合、「electronics」という文字を含むすべてのURLをターゲットにします。

ページのタイトル

タイトルに特定の語句を含むページをターゲットに設定できます。

ページのタイトルがわからない場合は、ブラウザタブにカーソルを合わせると、ページのタイトルが表示されます。

例えば、観光情報サイトで「サンフランシスコ」をタイトルに含むページに訪問したユーザーをターゲットにできます。

指定した語句を含むページ

指定した語句を含むページをターゲットに設定できます。

例えば、メンズフォーマル服の販売サイトで、「ネクタイ」をいう語句を含むページに訪問したユーザーをターゲットにできます。

カスタムラベル(ページフィード)

「ページフィード」というものを使ってURL のリストを作成し、条件に基づいてカスタムラベルを添付します。
そのラベルを基にターゲットを指定します。

ページフィードとは

広告を対象とするウェブサイトのURL情報のリスト。

例えば、5つ星評価を獲得しているホテルのページのみターゲットにしたい場合です。

1. ページフィードで「5つ星評価のホテルのページURL」をすべてリストアップ。
2. 「FIVE_STAR」とカスタムラベルを付与。
3. カスタムラベルが「FIVE_STAR」のページのみターゲットとして指定。

すべてのウェブページ

Google 検索や広告クローラで特定されるドメインに含まれるあらゆるページをターゲットにします。

例えば、お取り寄せグルメのウェブサイト「www.gourmetexample.com」を運営している場合、すべてのウェブページを指定した場合、サイト内のすべてのページをターゲットにします。

動的検索広告の設定方法(Google)

Google広告での、動的検索広告の設定は、以下の手順でおこないます。

キャンペーンを設定する

1. [+]ボタン > [新しいキャンペーンを作成]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Google)1
2. 目標を選択 > キャンペーンタイプで[検索]を選択します。
動的検索広告の設定方法(Google)2
3. 目標とする成果を選択 > [続行]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Google)3
4. キャンペーン名、ターゲットにする地域、使用する言語、予算、入札単価など必要項目を入力します。
動的検索広告の設定方法(Google)4
5. 「動的検索広告の設定」で、ドメイン、サイトの言語、ターゲティングソースを指定します。
 ターゲティングソースは、「Googleがインデックスしたもの」or「アップロードしたページフィード」or「どちらも」を指定できます。
動的検索広告の設定方法(Google)5
6. [保存して次へ]をクリックします。

広告グループを設定する

7. 「広告グループの​種類」で[動的広告]を選択します。
動的検索広告の設定方法(Google)6
8. 広告グループ名を入力し、ターゲットを選択し、[保存して次へ]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Google)7

広告を作成する

9. 説明文1と2を入力し、[保存して次へ]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Google)8
10. 内容を確認し、[キャンペーンへ進む]をクリックし、完了です。

動的検索広告の設定方法(Yahoo)

Yahoo!広告での、動的検索広告の設定は、以下の手順でおこないます。

ページフィードを作成する

1. [ツール] > [ページフィード]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)1
2. [ページフィードを追加]をクリック > 「ページフィード名」と「ドメイン」を入力 > [作成]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)2

入稿用のCSVを作成する。

1. 作成したフィードの[ページフィード管理] > [ダウンロード]でテンプレートCSVをダウンロードします。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)3
2. CSVに、クロールしたい「ページのURL」と「カスタムラベル」を入力します。(複数指定可)
3. 作成が完了したら[ページフィード管理] > [アップロード]でアップロードします。

キャンペーン・広告グループ・広告を作成する

1. [キャンペーン管理] > [キャンペーン作成]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)4
2. キャンペーンタイプで[動的検索連動型広告キャンペーン]を選択し、キャンペーン名を入力します。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)5
3. ページフィードの設定で[ページフィードを選択]をクリックし、該当のページフィードを選択し、[設定]をクリックします。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)6
4. その他必要項目を入力し、[保存して広告グループ作成へ]をクリックします。

5. 広告グループ作成では通常の検索広告とそんなに変わりませんが、[ターゲットを選択]でターゲットを最低1つ選択します。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)7
6. 広告の作成で、広告名と説明文を入力します。
動的検索広告の設定方法(Yahoo)8

動的検索広告のメリット:広告を自動作成し、幅広いユーザーへリーチできる

動的検索広告のメリットは2つあります。

メリット①:幅広いユーザーへリーチを拡大できる。

ユーザーが検索するキーワードはさまざまな上、日々新しいワードが増えているため、全てを人間だけで網羅することは不可能です。

動的検索広告では、ユーザーの検索語句や対象のページに基づいて、自動で広告配信の範囲もコントロールしてくれるため、検索広告のみではアプローチできないユーザーにリーチを拡大できます。

メリット②:広告を自動で作成してくれる。

動的検索広告では、広告見出しを作成する必要がありません。

説明文とランディング先の対象となるページだけ指定すれば、あとはユーザーの検索語句に関連の高い広告見出しとランディングページを自動で作成し表示します。

そのため、広告作成の工数が削減でき、浮いた工数を更なる分析・改善に費やすことができます。

デメリット:ある程度の許容が必要

動的検索広告では、広告見出しは自動で作成されるため、日本語的に変な広告見出しが表示される可能性もあります。

システムが自動でおこなっている以上、避けられないことでもあるので、ブランドイメージを大切にされる場合は、使用を控えることをオススメします。

より効果的に使うためのポイント7選

動的検索広告は、自動化に頼れる部分が大きいですが、より効果を出すには、細かい部分は人間の手間をかけることが重要です。

以下の7つのポイントを抑えることで、より効果的に配信できます。

ポイント①:サイトの情報が頻繁に変更される場合は推奨されない。

動的検索広告は、ページ内の更新にともない広告配信を自動で調整してくれるものの、サイトの更新があまりにも頻繁におこなわれる場合は、推奨されません。

【例】日替わりセールやタイムセールを毎日おこなうサイトなど。

ポイント②:「https://」のみに対応している場合は使用できない。

サイトが「https://」のみに対応している場合は、「機能していないリンク先」としてクリエイティブが不承認になるため、動的検索広告を使用できません。

ポイント③:広告表示に不適切なページはあらかじめ除外する。

動的検索広告は、システムが自動でおこなうため、そういった不適切なページも広告のランディングページとして設定してしまう可能性もあります。

こういった状況を避けるため、不適切と考えられるページはあらかじめ除外しておくのがよいです。

例えば以下のようなページがあります。

会社概要、プライバシーポリシー、購入ページなど

ポイント④:除外キーワードの設定・定期的な確認をおこなう。

動的検索広告は、コンバージョンに繋がらないキーワードや、関連性の低いキーワードにも広告を表示する可能性が高いです。

事前に広告を表示したくないキーワードは設定し、定期的にどんなキーワードで広告を表示しているのか確認し、不適切なキーワードは除外するとよいです。

例えば、以下のようなケースがあります。

  • 「中古の自動車販売」のサイト。
  • 特徴:新車は扱っていない。
  • 除外キーワード:新車新品
  • 配信方法:動的検索広告

この場合、ポルシェ 新車などと検索しても広告は表示されません。

ポイント⑤:まずは入札や予算を低く設定して様子をみる。

重複しますが、動的検索広告は、システムが自動でおこなうため、予期しない動きをする可能性もあります。

特に最初は、判断のためのデータ量が不十分なため、以下のようなケースが発生する可能性もあります。

  • 関係性の低いキーワードに高い入札価格で広告を表示している。
  • 検索キーワードに関連の低いランディングページを表示している。

こういったことがたくさん発生すると無駄な出費となるので、最初は入札やキャンペーンの予算を低く設定し、様子を見ることをオススメします。

ポイント⑥:成果の良いキーワードを、通常の検索広告の新しいキーワードとして登録する。

動的検索広告でパフォーマンスの良いキーワードは、通常の検索広告に追加し、適した広告を表示することで、より効果が上がります。

キーワードとして追加することで、以下のメリットが得られます。

  • 機会損失を防ぎやすくなる。
  • キーワード単体で最適化を図れる。
  • 日本語的に変な広告文の表示を防げる。

通常の検索広告に追加することで、キーワード単位で配信を強化できるため、狙いたいキーワードでの機会損失を防ぐことができます。

また、動的検索広告では、まれに日本語的に変な広告を表示する可能性もありますが、検索広告では設定した広告のみ表示するため、そういったケースは避けられます。

ポイント⑦:効果の良いページは、検索連動型広告で専用の広告文とキーワードで配信

動的検索広告でパフォーマンスの良いページは、通常の検索広告に追加し、専用の広告文とキーワードで配信することで、より効果が上がります。

動的検索広告では、このキーワードに、この広告文と、このランディングページを表示するといった調整ができず、関連の低いキーワードにもそのページを表示している可能性もあります。

成果の良いページに関連するキーワードで、関連する広告文を表示したほうが、より成果は上がります。

動的検索広告と相性のよい広告主様

動的検索広告と特に相性のよい広告主様のタイプをご紹介します。

タイプ①:多様な商品在庫・サービスを持っている広告主様

ECサイトや不動産サイトなど、多種多様な商品・サービスを扱っている場合は、キーワード登録・広告文作成・ページ設定に必要な膨大な工数が削減できます。

タイプ②:SEO対策を入念にしたWebサイトを持つ広告主様

動的検索広告は、検索キーワードとページの内容に基づいて広告見出しが作成されるため、SEO対策がしっかりとおこなわれているサイトであれば、効果的な広告で訴求することができます。

タイプ③:想定外のキーワードからの集客に積極的な広告主様

動的検索広告は、検索広告では見つけられなかった幅広い検索キーワードに対して広告表示が可能です。

その反面、予期しないキーワードに広告を表示する可能性もあります。

想定外のキーワードからの集客に積極的で、認知を増やしていきたい広告主様にとっては有効ですが、そうでない場合は注意が必要です。

事例:動的検索広告と目標コンバージョン単価の活用

「動的検索広告」と「目標コンバージョン単価」の入札戦略を使って成功した事例をご紹介します。

競合が少ないテールキーワードの使用と、検索キーワードとランディングページの一致によって、低いクリック単価でコンバージョンを増やし、高い効果を得ることができました。

結果

  • クリック率が23%増加。
  • コンバージョン率が12%増加。
  • クリック単価は41%削減。
  • コンバージョン単価も37%削減。

▼下図参照
事例の結果

まとめ:SEOに強い、認知したい場合は特に効果的

本記事「動的検索広告」についての要点をまとめます。

【まとめ】

  1. 動的検索広告では、自動で広告を作成してくれる
  2. 通常の検索連動型広告との大きな違いは、キーワード
  3. 動的広告ターゲティングによって広告掲載の有無を決めている
  4. 動的検索広告の設定方法(Google)
  5. 動的検索広告の設定方法(Yahoo)
  6. 動的検索広告のメリット:広告を自動作成し、幅広いユーザーへリーチできる
  7. デメリット:ある程度の許容が必要
  8. より効果的に使うためのポイント7選
  9. 動的検索広告と相性のよい広告主様
  10. 事例:動的検索広告と目標コンバージョン単価の活用

特に「SEOに強い」や「認知をしたい」など、相性の良い広告主の方は、動的検索広告の活用もぜひご検討してみてください。

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中釜 啓太

この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後広告代理店でWebマーケティングを学び、2015年株式会社ユニアドを創業。
リスティング広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。