
「動的検索広告とは?」
「DSAの設定方法についての情報を調べている」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり12年になりますが、動的検索広告についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

動的検索広告の概要だけではなく、設定方法や効果的に使うポイント、相性のよい広告主について分かりやすく書いています。
アフターコロナで検索語句が多様化しているので、動的検索広告と自動入札を組み合わせるなど内容をリライトしています。
ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは解説していきます。
動的検索広告(DSA)とは
動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)とは、検索キーワードの代わりに対象となるページ(=動的広告ターゲット)を登録することで、検索キーワードを登録しなくても自動的に広告を配信する設定のことです。
平たくいえば、リスティング広告はキーワードの広告なのに、キーワードを登録しなくても配信できます。
「動的検索広告」と「通常の検索広告」の比較
○:登録する、–:登録しない
項目 | 動的検索広告 | 通常の検索広告 |
---|---|---|
キーワード | – | ○ |
見出し | – | ○ |
説明文 | ○ | ○ |
リンク先URL | – | ○ |
動的広告ターゲット | ○ | – |
- 動的検索広告のポイント
- 検索キーワードを登録しなくても自動的にユーザーの検索語句とマッチングして配信できる
- 見出しは自動的に表示される(説明文は設定する必要がある)
- リンク先URLも自動的に設定される
補足:動的広告ターゲットについて
通常の検索キャンペーンでは「キーワード」によって広告掲載の有無を決めていますが、動的検索広告では「動的広告ターゲット」によって決めています。
動的広告ターゲットは大きく3種類があり、ウェブサイト全体もしくは一部のページを対象とするか、Google広告側でおすすめされた特定のカテゴリを選択して設定します。
- すべてのウェブページ
- 特定のウェブページ
- 特定のカテゴリ
動的検索広告の設定方法
動的検索広告の設定は以下の手順でおこないます。
1. キャンペーンを設定する
1-1. [+]ボタン > [新しいキャンペーンを作成]をクリックします。
1-2. [このキャンペーンで達成したい目標を選択] > 目的に合わせて該当する目標を選択します。
1-3. 目標を選択 > キャンペーンタイプで[検索]を選択します。
1-4. 目標とする成果を選択 > [続行]をクリックします。
1-5. [キャンペーン名]と[ネットワーク]を設定します。
1-6. [設定をすべて表示]を開く > [開始日と終了日]の設定をします。
1-7. [動的検索広告の設定] > [ドメイン][サイトの言語][ターゲティングソース]を指定します。
1-8. [ターゲティングとオーディエンス] > 該当する[地域]と[言語]を選択します。
1-9. [予算と入札単価] > 1日あたりの[予算]と[入札単価]を入力します。
1-10. [広告表示オプション]を入力し、[保存して次へ]をクリックします。
2. 広告グループを設定する
2-1. 「広告グループの種類」で[動的広告]を選択します。
2-2. 広告グループ名を入力し、[すべてのウェブページ]を選択 > チェックを入れ[保存して次へ]をクリックします。
3. 広告を作成する
3-1. 説明文1と2を入力し、[保存して次へ]をクリックします。
2. 内容を確認し、[キャンペーンへ進む]をクリックし、完了です。
動的検索広告を効果的に使うポイント
動的検索広告を効果的に使うポイントについて解説します。
ポイント①:自動入札と組み合わせる
動的検索広告は自動入札と組み合わせることで、最もパフォーマンスを発揮します。
運用事例
下記は弊社の運用事例です。動的検索広告と目標CPA(=自動入札)を組み合わせることで目標CPA2,000円を達成した広告主様の事例となります。
キャンペーン | 表示回数 | クリック数 | CV数 | CPA | 費用 |
---|---|---|---|---|---|
動的検索広告 | 76,389 | 10,352 | 618 | 1,899 | 1,173,582 |
- ポイント
- アフターコロナで人間が予測できないキーワードを網羅してくれる
- キーワードも入札も自動化すると効果が高い
補足:おすすめの自動入札
- 目標CPA
- コンバージョン数の最大化
ポイント②:広告を表示したくないページを除外する
動的検索広告はシステムが自動でおこなうため、意図しないページが広告として表示されるので除外する必要があります。
除外するページの例
- プライバシーポリシー
- ブログやコラム
- 採用情報
- その他商品の購入や問い合わせに繋がりにくいページ
ポイント③:除外キーワードの設定をおこなう
広告を表示されたくないキーワードは、除外キーワードとして設定しておくことで広告の配信を避けることができます。
▼あわせて読みたい
Google広告の除外キーワードのマッチタイプ完全ガイド
動的検索広告と相性のよい広告主
動的検索広告と相性のよい広告主について解説します。
タイプ①:商品点数の多い広告主
商品点数の多い広告主の場合は、広告のパフォーマンスが高いだけではなく、キーワードや広告文の作成工数が削減できるので一石二鳥です。
業種例
- 人材
- 旅行
- 不動産
- EC
タイプ②:SEOに強い広告主
動的検索広告の仕組み上、SEOに強い広告主に効果が高いといえます。
動的検索広告(DSA)の仕組み
一方で、動的検索広告で効果の出にくい方は以下のとおりです。
- コンテンツが薄い
- テキストが少ない(画像が多い)
- ウェブサイトのページ数自体が少ない
まとめ
本記事で解説した「動的検索広告(DSA)」は以下のとおりです。
【まとめ】
リスティング広告の成果をもっと上げたい方は動的検索広告をぜひ検討してください。
- 動的検索広告のメリットとデメリット
- メリット:自動入札と組み合わせると効果が高い
- デメリット:広告見出しが自動で作成されるため、ある程度の許容が必要
というわけで今回は以上となります。
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