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リスティング広告は効果があるのか?具体的な事例を用いて解説

リスティング広告は効果があるのか?具体的な事例を用いて解説
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■YouTubeで解説しています
事例①:予算20万円で運用した事例
事例②:3ヶ月運用を続けて効果が出た事例
事例③:3ヶ月運用したが、効果が出なかった事例
について「【これから始めたい方へ】リスティング広告は効果があるのか解説します」という動画で解説しているので、あわせてご確認ください。
※このページは2020年10月29日に更新されました。

「リスティング広告は効果があるのか知りたい」
「リスティング広告を検討しているが、本当に効果は出るのだろうか」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり12年になりますが、リスティング広告の効果についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

中釜 啓太
中釜 啓太
今回はリスティング広告の効果について解説しています

本記事を読んでいる方が一番知りたいことは「リスティング広告は効果があるのか」ということだと思います。

今回はリスティング広告の効果について具体的な事例を用いて解説します。

注:本記事はこれからリスティング広告を検討していて、効果があるのかどうかについて調べている方向けの記事です。
すでに運用していて効果を上げたいという方は「【保存版】リスティング広告の成果を改善する方法10選」をご確認ください。

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

ユニアドチャンネルユニアドチャンネル

リスティング広告は効果がある

結論から書くと、リスティング広告は効果があります。

新型コロナウイルスの影響でデジタルシフトする企業が増えています。特にBtoB向けのリスティングが増えている印象です。

リスティング広告の効果について客観的に判断ができるように3つの事例を用いて解説します。

事例①:予算20万円で運用した事例

リスティング広告の費用を20万円から始める方が多いので、まずはその予算帯の事例を用いて解説します。
» リスティング広告の費用はいくら?相場と実際の決め方を徹底解説

データ期間:1ヶ月間
業種:スポーツジム

  • 広告費:195,638円
  • 表示回数:20,824回
  • クリック数:1,328回
  • コンバージョン数:27件
  • コンバージョン単価:7,246円

※コンバージョン単価(CPA)=コンバージョン1件にかかる費用のこと。

スポーツジムを経営していないと予算20万円をかけて、問い合わせ27件、CPA約7,000円がそもそも効果が出ているのかどうかよく分からないかもしれません。

伝えたいポイントは2点です。

ポイント
  • 「お金を出してぜんぜんクリックされなかったらどうしよう」という心配は必要なし(クリック数:1,328回)。よほど下手くそな広告文でない限りクリックされる。
  • クリックはされるが売れるかどうかは別問題である。商材(コンテンツ含む)が良いと売れるし、悪いとまったく売れない。

次に3ヶ月運用した事例を用いて解説します。

事例②:3ヶ月運用を続けて効果が出た事例

3ヶ月運用したときの結果は以下のとおりです。

データ期間:3ヶ月間
業種:出版社

広告費 表示回数 クリック数 CV数 CPA
2020年7月 289,113 35,132 1,516 14 20,651
2020年8月 297,335 38,281 1,643 15 19,822
2020年9月 301,998 42,996 1,725 17 17,764

運用に3ヶ月の期間をかけたことで、月ごとに成果が上がっています。

一般的に「リスティング広告は効果が出るまでに3ヶ月かかる
自分の経験上、おそらく正しい。

事例③:3ヶ月運用したが、効果が出なかった事例

上記では効果が出た事例を解説しましたが、常に右肩上がりになるとは限りません。

効果が出なかった事例は以下のとおりです。

データ期間:3ヶ月間
業種:BtoB

広告費 表示回数 クリック数 CV数 CPA
2020年7月 73,297 11,187 518 12 6,025
2020年8月 87,331 10,851 471 10 8,733
2020年9月 74,928 8,937 376 7 10,704

上の表から徐々に効果が下がっていることが分かるかと思います。さまざまな事象が複雑に絡み合っているので、何が原因かひとつずつ分析する必要があります。

パフォーマンスが低下する原因

  • 外的要因:競合他社、シーズナリー、天気、テレビなどの報道
  • 広告運用:設定で大きな変更を加えた場合

リスティング広告で失敗しやすい人の特徴

リスティング広告で失敗しやすい人の特徴は以下のとおりです。

1. 商材が悪い

そもそも商材が悪い場合、リスティング広告をやったとしても効果は得られません。

「広告運用に問題があり成果が得られていない」or「商材が悪くて効果が上がらない」を判断するのは難しいですが、商材が悪い例は以下のとおりです。

商材が悪い例

  • 認知されていない商材(例えば、iPhoneがまだ発売されていない時代にiPhoneを検索する人がいないのと同じ)
  • 何のサービスか分からない商材(コンテンツの伝え方やデザインの見せ方が下手な場合に起こりやすい)
  • USPのない商材(どこで買っても同じで、優位性がない)

2. 予算が少ない

リスティング広告で失敗しやすい方のほとんどは、予算が少ないことが原因です。

予算が少ないとどうして効果が出ないのか解説します。

予算が少ないと効果が出ない理由

  • 予算が少ないと、広告配信データ(表示回数、クリック数、コンバージョン数、コンバージョン率など)が溜まるまで時間がかかるため

予算が少ないと判断材料が少なくなるため、運用方針が難しくなり、改善スピードも落ちてしまいます。

少額の場合は、予算の前倒しがおすすめ

例えば、3ヶ月間コンスタントに10万円ずつをかけるのではなく初月に前倒しして30万円かける。
リスティング広告の効果をすぐに判断できる。効果がある場合は継続する。効果がない場合は止めて、リスティング広告以外を検討できる。

まとめ

本記事で解説した「リスティング広告の効果」については以下のとおりです。

繰り返しになりますが、リスティング広告は効果があります。

リスティング広告を以前運用していたけれども止めた方は、効果が悪いから止めたというより、良いか悪いか判断もできなくて止めることが多いです。

1ヶ月間のみの運用では「これからさらに効果が上がるのか」「横ばいなのか」「むしろ下がるのか」ということは分からないので、まずは3ヶ月間を目安にするのをおすすめしています。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
運用型広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けしています。