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検索連動型広告とは?今さら聞けない基礎知識を分かりやすく解説

検索連動型広告とは?今さら聞けない基礎知識を分かりやすく解説
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※このページは2024年4月18日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役 中釜 啓太

「検索連動型広告とは何か、基礎的な内容を知りたい」
「検索連動型広告の仕組みについて調べている」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり12年になりますが、検索連動型広告についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

本記事では、初心者の方が検索連動型広告を始めるにあたって分かりやすいように解説しています。

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

検索連動型広告とは

検索連動型広告とは、検索エンジンにユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告のことです。

主な媒体はGoogle広告とYahoo!広告ですが、スマホ利用者の9割以上がGoogle利用者であるため、まず始めるならGoogle広告がおすすめです。

商品やサービスの購入を能動的に探しているユーザーにアプローチできるため、費用対効果が高いのが特徴です。

▼検索連動型広告の掲載場所
検索連動型広告の掲載キャプチャ

リスティング広告との違い

「リスティング広告」というのは、検索連動型広告とディスプレイ広告をまとめた名称とする解釈が一般的ですが、リスティング広告=検索連動型広告のように使われる場合もあります。

文脈によって、検索連動型広告と同義なのか、ディスプレイ広告も含むのかを判断する必要があります。

【リスティング広告とは】

  • 検索連動型広告とディスプレイ広告をまとめた名称
  • 検索連動型広告と同義の場合もあるため文脈から判断

検索連動型広告の表示の仕組みやリスティング広告の運用初心者向けの記事は、下記をご参考ください。
» リスティング広告とは?運用初心者のための基礎知識を解説

ディスプレイ広告との違い

ディスプレイ広告とは、コンテンツに掲載される広告のことです。

▼ディスプレイ広告の掲載場所
ディスプレイ広告の掲載キャプチャ

検索連動型広告とディプレイ広告の違いは以下のとおりです。

▼検索連動型広告とディスプレイ広告の比較表
No 項目 検索連動型広告 ディスプレイ広告
1 掲載場所 検索結果画面 Google
Yahoo! JAPAN
などの提携サイト
2 広告の形式 テキスト広告 テキスト広告
バナー広告
3 配信方式 キーワード キーワード
インタレスト
リターゲティング
トピック
プレースメント
年齢・性別
4 クリック率 高い 低い
5 クリック単価 高い 安い

▼あわせて読みたい
ディスプレイ広告とは?最新の基礎知識について分かりやすく解説

SEOとの違い

SEOとは、ユーザーが検索エンジンで検索した際に上位に表示するための施策です。

▼SEOの掲載場所
SEOの掲載キャプチャ

検索連動型広告とSEOの違いは以下のとおりです。

▼検索連動型広告とSEOの比較表
No 項目 検索連動型広告 SEO
1 掲載場所 検索結果の上部 検索結果の広告の下
2 費用 有料 無料
3 即効性 早い 遅い
4 コントロール性 高い 低い
5 クリック率 低い 高い

▼あわせて読みたい
SEOとリスティング広告の違いと使い分け【結論:併用する】

検索連動型広告の仕組み

検索連動型広告の仕組みについて解説します。

仕組み①:クリック課金

検索広告においては、ユーザーが広告をクリックしたタイミングで課金されます。

クリックされた際に払う最大金額は、「入札単価」で決まります。

検索連動型広告において、同じ検索キーワードに対して競合が複数いる場合はGoogleが広告の掲載順位を決定しますが、入札単価はその際の判断材料の1つでもあります。

以前はキーワードごとに入札単価を手動で設定していましたが、現在は自動入札が主流となっているため、細かな調整は必要ありません。

【検索連動型広告の課金形態】

  • クリックされたタイミングで課金されるクリック課金制
  • 最大請求額は入札単価で決まる
  • 現在はAIによる自動入札が主流

仕組み②:掲載順位の決まり方

掲載順位の決まり方の参考として、以下のように計算される広告ランクの高い順に掲載されると考えることができます。

【参考となる計算式】

広告ランク=入札単価×広告の品質+広告フォーマット

広告の品質はキーワード・広告の関連性・ランディングページの利便性にユーザーの検索条件等を含めたもので、「品質ランク」を目安に改善をおこなうことができます。

厳密には、様々な外的要因など多くの要素を加味して複合的に掲載順位が決定されますが、広告主側で把握すべき要素をまとめたものが上記の式となります。

詳しく知りたい方は下記のヘルプページから確認できます。
Google 広告のオークションの仕組み – Google 広告 ヘルプ

検索語句と広告の関連性やリンク先の利便性といったポイントをしっかり押さえていれば自然と適切な配信がおこなえるため、掲載順位決定の仕組みは頭の片隅に置いておく程度で十分です。

【掲載順位決定について】

  • 掲載順位は複合的な要素で決まる
  • 適切な配信をおこなえば、過度に気にする必要は無い

検索連動広告のメリット

検索連動型広告のメリットを3点解説します。

メリット①:少額で始められる

Google広告であれば例えば1ヶ月1万円という少額でも配信がおこなえるため、リスクを抑えて始めることができます。

予算を抑えて始める場合には、キーワードを5~10個ほどと少なく設定し、ターゲットや配信時間も絞ることをおすすめします。

【少額で始めるポイント】

  • リスクを最小限に抑えることができる
  • キーワードやターゲットを絞って配信する

メリット②:即効性がある

検索連動型広告は、最短即日で配信することができるため、すぐに集客を始めたい場合にも向いています。

反対に、広告の停止もすぐにおこなえるため、向いていないと感じた場合や急な休業日などの場合もすぐに反映できます。

【検索連動型広告の即効性】

  • 最短即日で配信を開始できる
  • 広告の停止もすぐに反映できる

メリット③:コントロール性が高い

検索連動型広告においては、配信開始・停止だけでなくキーワードの追加や広告の変更もすぐに反映することができます。

また、表示回数やクリック数という配信結果は管理画面上からいつでも確認することができるため、反響を見ながら試行錯誤することがしやすい点もメリットと言えます。

【検索連動型広告のコントロール性】

  • 広告の変更をすぐに反映できる
  • 配信結果を見ながら試行錯誤できる

検索連動広告のデメリット

続いて、検索連動型広告のデメリットを3点解説します。

デメリット①:効果を出すためには知識や経験が必要

配信設定が分かりやすく、少額で開始できる検索連動型広告は運用型広告初心者の方でも独学で始めることが可能ですが、効果を出すためには一定の知識や経験が必要です。

高いコントロール性はメリットでもありますが、配信の反響を見ながらの微調整を難しく感じ、「最適な運用ができているのかわからない」とお悩みの方も少なくありません。

また、媒体のアップデートも頻繁におこなわれるため、常に情報収集をおこなっていないと最新情報に基づいた運用ができない点も運用の難しさの一因と言えます。

【検索連動型広告の難しさ】

  • 効果的に広告の微調整をおこなうためにはある程度ノウハウが必要
  • 媒体のアップデートが頻繁におこなわれるため情報収集が欠かせない

デメリット②:不向きな商品・サービスがある

検索連動型広告に向いていない商品・サービスもあります。

そもそも検索されることの少ない専門性の高い商材や、日用品など単価の低い商品の場合は検索連動型広告で大きな利益に繋げることが難しい傾向があります。

【検索連動型広告に不向きな商材】

  • 専門性の高い商品など検索ニーズの少ないもの
  • 日用品など単価の低い商品

デメリット③:ユーザーの質が低い

検索広告経由で流入してくるユーザーは、ユーザーの質が低い傾向があります。

リテラシーの高いユーザーは広告とすぐに認識して避けたり、複数サイトで比較検討を入念におこなう傾向がありますが、リテラシーの低いユーザーは商品やサービスのことをよく理解しようとしないままコンバージョンに至る傾向があります。

また、特典の内容によっては長期的な顧客獲得に繋がりにくいという課題もあります。

【検索連動型広告経由で流入してくるユーザー】

  • 商品やサービスのことをよく理解しようとしていない
  • 特典の内容によっては長期的な顧客獲得に繋がりにくい

検索連動広告の費用感

検索連動型広告を始めるにあたって、費用の目安を2つ解説します。

まずは少額で初めてみる

最も単純な方法は、もし思ったような広告効果が出なかったとしても会社にとって大きな損失とはならない金額を設定することです。

初めて検索連動型広告を配信する場合は、そもそもどれくらいの効果が見込めるのか分からないため、少額の金額で始めることをおすすめします。

【少額予算で始めるメリット】

  • 思ったような結果が出なくても大きな損失にならない
  • 様子を見ながら気軽に始められる

問い合わせ1件あたりの金額から逆算する

より根拠に基づいて予算を決定したい場合は、コンバージョンあたりの金額(CPA)を算出してから、取りたい件数分を設定します。

予算=コンバージョン1件あたりの金額×取りたいコンバージョン件数

以前はクリック単価から計算することもありましたが、自動入札が主流となり手動でクリック単価を設定することがなくなったため、現在ではクリック単価からの予算算出はあまりおこなわれなくなりました。

少額予算を設定するか、問い合わせ1件あたりの金額から逆算する方法のどちらかをおすすめします。

運用のポイント

検索連動型広告の運用のポイントについて3点解説します。

ポイント①:キーワード設定

自分たちの商材・サービスに合ったキーワードを設定して、関連した語句を検索したユーザーに漏れなく配信することを目指します。

同時に、ネガティブキーワードや競合他社に関するキーワードなど配信したくない検索語句を洗い出して除外することも重要です。

Google広告の特徴として、配信ターゲットを広げる施策は比較的AIに任せやすく、反対に配信を絞るための施策は手動でおこなう場合が多いという傾向があります。

費用対効果の向上のためには、無駄な配信を防ぐことが欠かせません。

【キーワード設定のポイント】

  • 漏れなく設定して掲載機会を逃さない
  • 除外キーワードで無駄な配信を防ぐ

キーワード選定について、初心者の方におすすめの記事です。
» 【プロが教える】リスティングのキーワード選定手順を一挙公開

ポイント②:広告の文言

広告文は、表示された際にユーザーのクリックに繋がるかという点において重要です。

最も抑えるべきコツとしては、検索語句をそのまま広告文に含めるという点です。

(例)不用品回収業者
引っ越し 処分というキーワード
→広告文「引っ越し時の不用品処分なら|見積り無料」

ポイント③:リンク先のページ

広告が掲載され、クリックされただけでは問い合わせや売上には繋がりません。

クリックを最大限コンバージョンに繋げられるよう、リンク先のページデザインや使いやすさを整備することが重要です。

【リンク先ページのポイント】

  • ユーザーのニーズに合ったコンテンツを意識
  • 操作性の高さ
  • 信頼性を高める情報を載せる

まとめ

本記事で解説した「検索連動型広告」についての内容は以下のとおりです。

検索連動型広告について、仕組みやメリット・デメリット、運用のポイントも含めて初心者の方向けに解説しました。

複数あるウェブ広告の中でも最も費用対効果の高いのは検索連動型広告ですので、ぜひ試してみてください。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
運用型広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けしています。