「ディスプレイ広告とは?」
「ディスプレイ広告の初心者向けの記事を探している」
「ディスプレイ広告の種類やメリットについて知りたい」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり12年になりますが、ディスプレイ広告についての情報を探している方が多かったので記事にしました。
ディスプレイ広告の種類やリスティング広告との違い、ディスプレイ広告のメリット・デメリットについて初心者の方でも分かりやすいように書いています。
アフターコロナでYouTube広告のニーズが急激に伸びているので、YouTube広告を追加するなど内容をリライトしています。
ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは解説していきます。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリ上の広告枠に表示されるテキスト形式やバナー形式の広告のことです。
ディスプレイ広告の主な媒体は、Googleディスプレイネットワーク(GDN)と、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)です。
補足:YouTube広告を追加
コロナの影響で動画広告のニーズが急激に伸びてきたので「3. YouTube広告」を追加しました。YouTube広告も広義ではディスプレイ広告の分類になります。
ディスプレイ広告の主な料金形態
- クリック課金制:広告がクリックされると料金が発生する
- インプレッション課金制:視認可能(広告の面積の50%がディスプレイ広告では1秒以上、動画広告では2秒以上画面に表示)と判定された表示に対して料金が発生する
1. Googleディスプレイネットワーク(GDN)
Googleディスプレイネットワーク(GDN)とは、Googleの提携サイトやアプリ上の広告枠に表示される広告のことです。
GDNの掲載場所(一例)
- アメーバブログ
- クックパッド
- YouTube
- goo
2. Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)とは、主にYahoo! JAPAN内のサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告のことです。
YDNは新管理画面に移行され、名称も「ディスプレイ広告(運用型)」に変更されました。ただし、引き続き「YDN」と表記しています。
YDNの掲載場所(一例)
- Yahoo!ニュース
- All About
- 毎日新聞
- NAVERまとめ
NAVERまとめ、2020年9月末でサービス終了へ
「NAVERまとめ」が9月30日にサービス終了することになった。7月1日、公式ブログで発表された。
出典:NAVERまとめ、9月30日でサービス終了。「大変心苦しい限りですが…」 | ハフポスト
運用事例
下記は弊社のYDNの運用事例です。ブライダルリングを取り扱う広告主様の配信先URLのインプレッション上位5位の結果となります。
No | 配信先URL | 表示回数 | クリック数 | 費用 |
---|---|---|---|---|
1 | Yahoo!ニュース | 560,538 | 544 | 24,951 |
2 | Yahoo!スマホTOPページ | 399,900 | 549 | 25,782 |
3 | NAVERまとめ | 239,090 | 384 | 18,856 |
4 | Yahoo!知恵袋 | 157,664 | 238 | 13,349 |
5 | その他(不明な配信先) | 151,207 | 455 | 25,562 |
「NAVERまとめ」は、YDNの広告がたくさん表示されていることが分かります。
3. YouTube広告
YouTube広告とは、YouTube内に掲載できる動画広告のことです。
「YouTubeの視聴回数を増やしたい」「チャンネル登録者数を増やしたい」といった課題に応じて配信します。
YouTube広告の種類と特徴
- インストリーム広告:YouTubeの動画を再生すると自動的に再生される
- ディスカバリー広告:YouTubeのタイムラインや関連動画、YouTubeの検索結果に表示される
- バンパー広告:インストリーム広告同様に自動的に再生され、6秒間は広告をスキップできない
▼あわせて読みたい
リスティング以外を模索中の方へ/少額でおすすめの運用型広告8選
リスティング広告とディスプレイ広告の違い
リスティング広告とディスプレイ広告との違いは以下のとおりです。
広告の掲載場所や広告形式など全く異なることが分かるかと思います。
No | 項目 | リスティング広告 | ディスプレイ広告 |
---|---|---|---|
1 | 掲載場所 | 検索結果画面 | 各媒体の提携サイト |
2 | 広告形式 | テキスト広告 |
テキスト広告 バナー広告 レスポンシブ広告 |
3 | 配信方式 | キーワード |
キーワード インタレスト リターゲティング トピック プレースメント 年齢 性別 |
4 | ターゲットユーザー | 顕在層がメイン |
潜在層がメイン (設定によって顕在層も可) |
5 | クリック単価 | 高くなる | 安くなる |
リスティング広告を運用するための基礎知識を初心者の方向けに書いています。
» リスティング広告とは?運用初心者のための基礎知識を解説
ディスプレイ広告のターゲティング
- キーワード
- インタレスト
- リターゲティング
- トピック
- プレースメント
- 性別
- 年齢
- 子供の有無
ディスプレイ広告のターゲティングについては下記のブログでまとめているので、こちらをご参考ください。
» GDN・YDN比較:ターゲティング・メニュー完全ガイド
ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告におけるメリットを2点解説します。
1. リターケティングができる
ディスプレイ広告は、リターケティングできることが一番の魅力です。
一度ウェブサイトを訪問したことがあるユーザーに対して広告を配信すること。「リターゲティング」も「リマーケティング」も意味は同じ。
既に自社の商品やサービスに興味を持っており、購入に対するモチベーションが高いので、最初に実施したい配信手法と言えます。
» 【完全版】リマーケティングとは?基礎や仕組みを分かりやすく解説
2. テキスト以外の画像や動画で伝えられる
ディスプレイ広告では、テキストだけでなく画像や動画も使用できます。
ディスプレイ広告の広告フォーマット
- テキスト
- 画像
- 画像+テキスト(レスポンシブ広告)
- 動画
→動画だと、「目」だけでなく「耳」からも情報を伝えることができる。
ディスプレイ広告のデメリット
ディスプレイ広告のデメリットについても2点解説します。
1. 視認率は高くない
ディスプレイ広告の視認率は40%~60%と、広告の半分くらいは見られていません。
ディスプレイ広告がユーザーに視認された割合のこと。広告が面積の50%以上、画面に1秒以上表示された場合、視認可能とみなされる。
運用事例
下記は弊社の運用事例です。「テキスト広告」「バナー広告」「レスポンシブ広告」の3つの広告フォーマットでディスプレイ広告を配信した結果です。
広告の種類 | 表示回数 | 視認率 | クリック数 | クリック率 | 費用 |
---|---|---|---|---|---|
バナー | 369,193 | 40.8% | 580 | 0.157% | 49,088 |
レスポンシブ | 657,422 | 51.4% | 2,925 | 0.445% | 109,901 |
テキスト | 80,921 | 62.4% | 242 | 0.299% | 11,336 |
特にバナー広告は、クリック率・視認率とも一番低いという結果になりました。
2. 「認知拡大」はしていない
ディスプレイ広告は、ネームバリューのある一部の大企業が数千万円という規模で配信しない限り、認知拡大はしていません。
中小企業においては、「ディスプレイ広告すれば認知拡大する」というのは盲信なので、今すぐ止めたほうがよいです。
まとめ
本記事で解説した「ディスプレイ広告」は以下のとおりです。
【まとめ】
主なディスプレイ広告については以下のとおりです。
- 主なディスプレイ広告
-
- Googleディスプレイネットワーク(GDN)
- Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)
- YouTube広告
コロナの影響で中小企業においては、認知拡大より目先の売上が重要かと思います。繰り返しになりますが、検索とリターゲティングに予算配分を増やしたほうが効果的なので、すぐに広告の見直しを進めてみてください。
というわけで今回は以上となります。