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リスティング広告のアカウント構成の基礎と注意すべきポイント

リスティング広告のアカウント構成の基礎と注意すべきポイント
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※このページは2020年7月8日に更新されました。

「リスティング広告のアカウント構造について調べている」
「アカウント設計を最適化したい」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり9年になりますが、リスティング広告のアカウント構成についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

中釜 啓太
中釜 啓太
今回はリスティング広告のアカウント構成について解説しています

初めての方でもすぐに実践できるよう、アカウント構造の仕組みだけでなく、実際にアカウント設計する際の間違いやすいポイントについても書いています。

リスティング広告のアカウント構造
  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワード
  • 広告

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

ユニアドチャンネルユニアドチャンネル

アカウント構造は4つの階層で構成されている

リスティング広告のアカウント構造は、「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」「広告文」の4つで構成されています。

以下のようにリスティング広告のアカウント構造は、「箱」をイメージすると理解しやすいです。

リスティング広告のアカウント構造

ひとつずつ解説します。

1. アカウント

まずアカウントについて、簡単に解説します。

アカウントに登録すること

  • ログインメールアドレス
  • パスワード
  • 支払い情報

基本的には1企業1アカウントという認識で問題ないですが、自社の商品を別ドメインでウェブサイトを作っている場合は、アカウントを分けると管理しやすいです。

参考①:ドメインが異なる場合:アカウントを分ける

【例】
本サイト:https://example-a.com
別サイト:https://example-b.com

参考②:ドメインが同じ場合:アカウントを分けない

【例】
商品A:https://example.com/service-a
商品B:https://example.com/service-b

2. キャンペーン

キャンペーンとは、広告を管理するための単位のことです。各キャンペーンの中に広告グループを作成します。

キャンペーンでは、配信ネットワーク(検索、ディスプレイなど)の設定、1日に使用する予算や配信スケジュールの管理ができます。

キャンペーンでできること

  • 配信ネットワーク(検索、ディスプレイなど)の設定
  • 日額予算の設定
  • 入札戦略の設定
  • 配信する曜日・時間帯の設定
  • 配信地域の設定
  • 配信デバイスの設定
  • 各種ターゲティング(ユーザー属性やオーディエンス)の設定

3. 広告グループ

広告グループとは、同じテーマを持つキーワードや広告をまとめた単位のことです。各広告グループの中にキーワードと広告を作成します。

広告グループでできること

  • 入札単価の設定
  • キーワードの設定
  • 広告文の設定
  • 配信デバイスの設定
  • 各種ターゲティング(ユーザー属性やオーディエンス)の設定

4. キーワード

キーワードとは、ユーザーが検索している語句に対して、広告を表示するかを決定するための単語やフレーズのことです。

リスティング広告では、ターゲットユーザーがどのような語句を検索するのかをあらかじめ方向性を定めて設定します。

広告配信後はデータを見ながらキーワードの追加や削除、除外をおこなう。

5. 広告

広告とは、ユーザーが検索したときに実際に表示される広告のことです。

どのような広告にしたらターゲットユーザーに広告をクリックしてもらえるかを考えて作成する必要があります。

広告を構成する要素

  • タイトル(見出し)
  • 説明文
  • リンク先URL

▼あわせて読みたい
【2020年版】リスティング広告の広告文の作り方のポイント8選
 

アカウント構成の例

実際にどのようなアカウント構成になるのか「中古車販売」と「修理サービス」をおこなっている車屋を例にして解説します。

アカウント構成の例

「中古車販売」と「車修理」はサービスが異なるので、それぞれ別のキャンペーンを作成します。

  • キャンペーン①:中古車 販売
  • キャンペーン②:車 修理

キャンペーン①では、以下のような広告グループが想定されます。

  • 広告グループ①:中古車 × エリア
  • 広告グループ②:中古車 × 車種
  • 広告グループ③:中古車 × 条件(格安など)

キャンペーン②では、以下のような広告グループが想定されます。

  • 広告グループ①:車 × 修理 × エリア
  • 広告グループ②:車種 × 修理
  • 広告グループ③:車のパーツ × 修理

キャンペーン設計で注意すべきポイント

キャンペーン設計において考慮するポイントは以下のとおりです。

1. 日予算と上限クリック単価のバランスを考慮する

上限クリック単価に対して、適切な日予算を設定することが大切です。  

上限クリック単価と日予算のバランスが悪いと、以下のようなケースが発生します。

キャンペーンの日予算:3,000円
キーワード数:10個
キーワードの上限クリック単価:500円

この場合、3,000円 / 500円 = 6 で、6クリックしか獲得できません。

日予算を上げるか、上限クリック単価を下げるか、どちらかの対策が必要です。

参考①:Google広告の1日の平均予算は最大2倍まで引き上がる

検索ボリュームの変動に応じて、その月の特定の曜日や期間に、キャンペーンの 1 日の平均予算の最大 2 倍にあたる費用が使われることがあります。

出典:費用が 1 日の平均予算を超える場合がある理由 – Google 広告 ヘルプ

参考②:1日の平均予算に1ヶ月の平均日数(30.4日)を掛けた金額を超えることはない

ただし、請求対象期間の請求額は、1 か月の請求額の上限、つまり 1 日の平均予算に 1 か月の平均日数(30.4 日)を掛けた金額を超えることはありません。

出典:超過分のクレジット – Google 広告 ヘルプ

ややこしいですが、普段見ている管理画面の金額のとおり請求されるわけではないので、こちらもあわせてご参考ください。

1ヶ月の請求額の上限 = 1日の予算 × 1ヶ月の平均日数(30.4日)

2. キャンペーンと広告グループ、広告グループとキーワードとのバランスを考慮する

キャンペーンを広告グループごとに分けすぎるのもよくありませんが、すべての広告グループを1つのキャンペーンに集約する場合にも注意が必要です。

キーワードについても同じです。

検索量の多い広告グループ、キーワードに予算が集中してしまうからです。

例えば、以下のような異なる3つのサービスを同じキャンペーンでまとめた場合です。

キャンペーン:1つ
広告グループ:3つ(「車販売」、「車修理」、「レンタカー」)
状況:「レンタカー」検索が圧倒的に多い

上記の場合、検索量の多い「レンタカー」に予算が集中し、「車販売」や「車修理」では予算が足りないため、ほとんど広告が表示されていない状態になります。

キャンペーンを分けるか、キーワードの上限単価を低くして配信量をコンロトールする(大変)必要があります。

3. 検索量の多いキーワード、指名系キーワードは別のキャンペーンを作成する

検索ボリュームの多いキーワードは予算が集中してしまい、検索量は少ないが確度の高いキーワードに予算が当たらなくなります。

会社名やブランド名などの指名系キーワードは確度が高いため、しっかりと予算を当て、確実に狙っていきたいキーワードです。

こういった検索量の多いキーワードや、指名系キーワードは、キャンペーンを別にして予算をコントロールするのもひとつの方法です。

4. 日予算は少し高めに設定する

キャンペーンの日予算が少ないと、検索順位に影響します

同じ上限クリック単価で、同じ広告ランクの場合、日予算の高い方が優先される可能性があります。

また、機械がなるべく1日に渡って均等に広告を配信しようとするため、予算が低いとピーク時の広告表示を制限してしまう可能性もあります。

可能な限り多めの日予算を設定しておくとよいです。

広告グループの設計で注意すべきポイント

キーワードと広告文は広告グループごとに設定するため、広告グループでは、キーワードに合った広告文を表示し、広告の品質を高めることを考慮する必要があります。

考慮するポイントは以下の3点です。

1. キーワードの属性に合わせて広告グループを分ける

属性の違うキーワードも全部1つの広告グループにまとめてしまうのは、キーワードに合った広告文を表示できないので効果が下がります。

【例】
ビジネスホテル 格安ビジネスホテル 赤坂見附のキーワードではニーズが異なり、表示する広告も変わる。

キーワードに合わせた広告表示ができることを前提に、キーワードの属性に基づいて広告グループを分けるのが理想です。

2. リンク先URLごとに広告グループを分ける

特にECサイトの場合などは、商品によってURLが異なることが多いです。

商品やサービスが異なると、訴求する広告文も変える必要があるため、広告グループを分けたほうがより適切な広告配信ができます。

3. 1広告グループにつき広告文は最低3つ設定する

広告文やキーワードはかなりの量が設定できますが、多すぎるのはデータが分散してしまうためよくありません。

効果的なグループ設計

1内容=1広告グループ=1LP=3広告
ランディングページとは:
広告をクリックして一番最初にたどり着くページのこと。
略してLP(エルピー)という人も多い。

まとめ

本記事で解説した「リスティング広告のアカウント構成」は以下のとおりです。

繰り返しになりますが、アカウント設計で一番大事なのは機械学習しやすいアカウント(=いかにシンプルにするか)にするということです。

いまだに、「1広告グループ1キーワード」のような細かいアカウント設計のほうが効果が良いと謳っている会社もありますが、細かくすればするほどよいというわけではありません。

リスティング広告はいくら時間をかけて運用しようと一番最初のアカウント設計がうまくいっていないと、成果が上がらない残酷なシステムになっています。そのため、成果が上がらなくて困っている方はアカウント設計の見直しを進めてみてください。

というわけで今回は以上となります。

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中釜 啓太

この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後広告代理店でWebマーケティングを学び、2015年株式会社ユニアドを創業。
リスティング広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。