【完全版】レスポンシブディスプレイ広告の基礎とメリットを解説

【完全版】レスポンシブディスプレイ広告の基礎とメリットを解説
※このページは2023年1月26日に更新されました。

「レスポンシブディスプレイ広告とは?」
「レスポンシブディスプレイ広告のメリットについて調べている」
「レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定が知りたい」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり12年になりますが、レスポンシブディスプレイ広告についての情報を探している方がかなり多かったので記事にしました。

中釜 啓太
中釜 啓太
今回はGoogle広告のレスポンシブディスプレイ広告について解説しています

初めての方でも分かりやすいように、レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定・サイズ・設定方法だけでなく、配信メリットや運用ポイントについても解説しています。

注:レスポンシブ広告には「レスポンシブディスプレイ広告」と「レスポンシブ検索広告」の2つがありますが、この記事では「レスポンシブディスプレイ広告」について書いています。
2022年10月よりYahoo!ディスプレイ広告もレスポンシブディスプレイ広告が設定できるようになっています。

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

ユニアドチャンネルユニアドチャンネル

レスポンシブディスプレイ広告とは

レスポンシブディスプレイ広告とは、掲載面に合わせてサイズやレイアウトを自動調整してくれるタイプのディスプレイ広告です。1種類の広告を設定するだけで、すべての「サイズ」「フォーマット」(テキスト、イメージ、ネイティブ)を網羅できます。

レイアウトは入稿した5つのアセットの組み合わせで決まります。

5つのアセット

  • 広告見出し
  • 長い広告見出し
  • 説明文
  • 画像(動画)
  • ロゴ

掲載イメージ①:広告見出し+説明文+ロゴのパターンは以下のとおりです。

レスポンシブディスプレイ広告の掲載イメージ①

掲載イメージ②:長い広告見出し+会社名+ロゴのパターンは以下のとおりです。

レスポンシブディスプレイ広告の掲載イメージ②

その他のパターン:広告のサイズ、画像のサイズ(横長・スクエア)、アセットの配置などが異なります。

レスポンシブディスプレイ広告の掲載イメージ③

レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定

レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定は以下のとおりです(*は必須項目)。

項目規定個数
画像(横長)*600×314(1.91:1)以上
※推奨は1200×628
最大15
画像(スクエア)*300×300(1:1)以上
※推奨は1200×1200
最大15
ロゴ(横長)512×128(4:1)以上
※推奨は1200×300
最大5
ロゴ(スクエア)128×128(1:1)以上
※推奨は1200×1200
最大5
広告見出し*半角30文字(全角15文字)最大5
長い広告見出し*半角90文字(全角45文字)最大1
説明文*半角90文字(全角45文字)最大5
会社名*半角25文字(全角12文字)
最終ページURL*
行動を促すフレーズ自動でOK(選択も可)

拡張子(ファイル形式)

  • JPG
  • PNG
  • GIF

容量(ファイルサイズ)

  • 画像(横長・スクエア):5120KBまで
  • ロゴ(横長・スクエア):5120KBまで

画像に関する注意点

  • 文字の部分が画像全体の20%を超えないようにする
  • 画像の両端がトリミングされる場合がある(各辺最大5%

レスポンシブディスプレイ広告の設定方法

レスポンシブディスプレイ広告は以下の手順で設定します。

1. [広告とアセット]タブ > []ボタン > [レスポンシブ ディスプレイ広告]をクリックします。
Google広告のレスポンシブ広告設定方法1
2. 任意のキャンペーンと広告グループを選択します。
Google広告のレスポンシブ広告設定方法2
3. 必要な項目を入力し、[保存]ボタンをクリックします。
Google広告のレスポンシブ広告設定方法3

ロゴ・画像の追加方法

ロゴ・画像は5つの方法で追加できます。

  • 推奨:入力した最終ページURLをもとに画像やロゴを取得
  • アセットライブラリ:最近使用した画像
  • ウェブサイトまたはソーシャル:入力したサイトから画像やロゴを取得
  • アップロード:画像をアップロード
  • 無料のストック画像:商品やサービスに関連する画像を検索

画像を選択した後、[次の用途で使用] > [画像]もしくは [ロゴ]を選択します。
Google広告のレスポンシブ広告設定方法4

レスポンシブディスプレイ広告のメリット

レスポンシブディスプレイ広告を設定するメリットは2点です。

メリット①:クリック率が高い

レスポンシブディスプレイ広告はクリック率が高くなる特徴があります。

運用事例

下記は弊社の運用事例です。「レスポンシブディスプレイ広告」「バナー広告」を1本ずつ配信した結果になります。

広告の種類表示回数クリック数クリック率CV数
レスポンシブ442,66811,5002.60%65
バナー234,6932630.11%7
考察
  • レスポンシブディスプレイ広告はバナー広告よりクリック率が20倍以上高いという結果になった。
  • レスポンシブディスプレイ広告が主流の広告フォーマットと言える。

メリット②:広告が自動最適化される

複数のアセット(広告見出し・説明文・ロゴ・動画・画像)を登録することで、最適なアセットの組み合わせを自動で割り出してくれます。

広告を1種類登録するだけなので、広告作成や管理に使っていた時間を節約することができる。
改善の部分に時間を費やすことができる。

レスポンシブディスプレイ広告の運用ポイント

レスポンシブディスプレイ広告の効果をより高めるための運用ポイントは2点です。

ポイント①:アセットをすべて設定する

広告見出しや説明文などのアセットをすべて設定することが推奨されています。

運用事例

下記は弊社の運用事例です。広告見出しを1本→5本、説明文を1本→5本に追加した結果になります。

テキスト本数表示回数クリック数クリック率CV数CPA
見出し1本・説明文1本695,8044430.06%814,452
見出し5本・説明文5本701,6724940.07%714,024
考察
  • アセットを追加しても大きな改善は見られない結果となった。
  • アセットをすべて設定すれば改善するというわけではないため、根本的な修正が必要な場合もある。

ポイント②:リンク先のABテスト

リンク先の見直しも重要な運用ポイントです。

運用事例

下記は弊社の運用事例です。リンク先をTOPページと店舗詳細ページでABテストした結果になります。

リンク先表示回数クリック数クリック率CV数CVRCPA
店舗詳細ページ911,55411,1361.22%1650.75%1,090
TOPページ934,83311,1781.20%2652.37%672
考察
  • リンク先をTOPページに変更したことでCVRが0.75%→2.37%に改善した。
  • アセットの追加に固執せず、リンク先のABテストにも目を向ける。

まとめ

本記事で解説した「レスポンシブディスプレイ広告」は以下のとおりです。

レスポンシブディスプレイ広告は表示回数・クリック率が高く、配信するメリットは大きいので、必須の広告フォーマットと言えます。

バナー広告のサイズについては「【2023年最新】GDN・YDN(YDA)バナーサイズ一覧」でまとめているので、こちらもあわせてご確認ください。

というわけで今回は以上となります。

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中釜 啓太

この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後広告代理店でWebマーケティングを学び、2015年株式会社ユニアドを創業。
リスティング広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。