「サードパーティCookieやファーストパーティCookieとは何か」
「サードパーティCookie廃止に関する最新情報を探している」
「サードパーティCookieに依存しない広告配信の対策はあるか」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、マーケターの千里です。
サードパーティCookieやファーストパーティCookieとは何かという情報を探している方が多かったので記事にしました。
Cookieとは、ユーザーのスマートフォンやパソコン内にデータを記録する仕組みのことで、サードパーティCookieとファーストパーティCookieの2種類があります。
【Cookieの概要】
- ユーザーのスマートフォンやパソコン内にデータを記録する仕組み
- サードパーティCookieとファーストパーティCookieの2種類がある
- アクセス状況や過去に入力されたデータを自動的に保存できる
- 取得された情報からユーザー個人を特定することはできない
本記事ではサードパーティCookieの概要から、サードパーティCookie廃止の撤回と今後の対策まで解説します。
ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは解説していきます。
サードパーティCookieとは

サードパーティCookieについて2点解説します。
1. サードパーティCookieの概要
サードパーティCookieとは、訪問したウェブサイトのドメイン以外の第三者から発行されるCookieのことです。
複数のドメインをまたいでユーザーの閲覧履歴情報を取得し、そのユーザーが関心を持ちそうな広告を配信することが可能です。

例えば、あるウェブサイトを訪れた後、別のサイトで関連する広告が表示されることがあるなどの経験をしたことがあれば、サードパーティCookieの仕組みの一部です。
下記に混同してしまいがちな用語を整理します。
【用語の整理】
- ドメイン:文字列(例:example.com)で表され、IPアドレスを分かりやすい名前に置き換えたもの
- IPアドレス:数字の羅列(例:192.168.0.1)で表され、現実世界の「住所」に相当する役割
- ファーストパーティデータ:企業やウェブサイトが直接収集するデータ
2. ファーストパーティCookieとの違い
ファーストパーティCookieとは、ユーザーが訪問したウェブサイトのドメインから発行されるCookieのことで、訪問したウェブサイトに限定した閲覧履歴などの記録やログイン状態の保持などに利用されます。
下記に各Cookieの仕様を整理します。
【ファーストパーティCookieとサードパーティCookieの違い】
- ファーストパーティCookie:実際に訪れているウェブサイトから発行され、そのウェブサイト内でのみ機能する
- サードパーティCookie:訪れているウェブサイトとは異なる第三者のドメインから発行され、複数のウェブサイトをまたいで機能する
ファーストパーティCookieは、主にログイン情報を記憶してくれたり、カートの商品を保持してくれるなどユーザー体験の向上に使われ、サードパーティCookieはユーザーの興味関心に基づく広告表示などのマーケティング目的で使用されます。
ユーザーのプライバシーに関する観点からサードパーティCookieの仕組みが問題視されています。
サードパーティCookie廃止撤回の背景
Googleが発表したサードパーティCookie廃止撤回の背景と、サードパーティCookieに代わる技術の「プライバシーサンドボックス」について2点解説します。
1. GoogleによるサードパーティCookie廃止撤回の背景
2024年7月22日、Googleのアンソニー・チャベス副社長が、「ChromeブラウザからサードパーティCookieを廃止する計画を取りやめる」と発表しました。
(参照:A new path for Privacy Sandbox on the web)
2020年1月にGoogleがサードパーティCookieの廃止を発表してから廃止完了までの計画が何度も延期されていたため、この発表はオンライン広告業界に大きな影響を与え、多くの関係者を驚かせました。
チャベス副社長は、この決定は主に広告業界からのフィードバックに基づいていると述べ、特に英国の競争・市場庁(CMA)とデータ保護機関の情報コミッショナー事務局(ICO)からの意見が大きな影響を与えているとしました。
そもそもサードパーティCookieが廃止されると、広告の精度が低下し、効果的なターゲティングが難しくなると懸念されており、広告業界らの機関がGoogleに指摘した問題点は以下のとおりです。
- Googleが技術提供者として独占的な立場を利用し、競合よりも有利な状況を展望できる可能性がある
- データの透明性とユーザーのコントロールが慎重で、プライバシー保護に関するリスクがある
上記の意見が大きく影響し、サードパーティCookie廃止の撤回に至ったとしています。
2. Googleの代替案は「プライバシーサンドボックス」
GoogleがサードパーティCookieの代わりとなる技術として現在開発を進めているのが、プライバシーサンドボックスという新しい技術の集まりです。
ウェブサイトを閲覧する人々のプライバシーを守りながら、効果的な広告配信を可能にすることを目指しています。
(参照:テクノロジーの詳細 – プライバシー サンドボックス)
プライバシーサンドボックスの具体的な開発目的は以下のとおりです。
【開発目的】
- ユーザーのプライバシーの保護する
- オープンでアクセス可能なウェブ環境を維持する
- デジタル広告業界のニーズに対応する
新たに2つの機能を追加・強化することも発表されましたが、進捗などの公式発表は2024年7月以降発表されていないため、新機能の実装時期は明確になっていない状況です。
【プライバシーサンドボックスの新機能】
- ❶ユーザー自身がサードパーティCookieの使用を選択できる機能を導入
- ❷シークレットモードにおけるプライバシー保護機能を強化
Cookieに依存しない今後のGoogle広告の対策

今後の運用型広告全体において重要な点と、様々な広告媒体の中からGoogle広告に絞って今後の対策について解説します。
1. プライバシー保護の重要性は変わらない
今後の運用型広告全体において重要なのは、サードパーティCookieの利用が継続できるとしても、プライバシー保護の重要性は変わらないということです。
GoogleはサードパーティCookie廃止の撤回を発表した記事内で「この取り組みが進むにつれて、開発者にとってプライバシーを保護する代替手段を持つことが依然として重要になる」と表明しています。
Apple社のブラウザSafariでは、すでに「サイト越えトラッキングを防ぐ」「IPアドレスを非公開にする機能」などの機能がユーザーによって設定可能な機能が実装されており、Apple社のプライバシー保護機能が強化されている点からも、ウェブ業界において引き続き重要なポイントだと言えます。
(参照:iPhoneのSafariでWebをプライベートブラウズする – Apple サポート)
Chromeにおいては直近でリターゲティング広告の効果が下がってしまうことや、コンバージョントラッキングの精度が下がるなどの懸念は一旦解消されましたが、ブラウザの環境や個人情報の取扱いについて今後も規制が厳しくなることが予想されます。
2. 今後のGoogle広告の対策
他の媒体の広告運用における対策もありますが、Google広告に絞った広告運用の対策は下記のとおりです。
【Google広告において効果を維持するための対策】
- コンバージョンリンカーの設定
- 拡張コンバージョンの設定
- カスタマーマッチの活用
Cookieが利用できない環境でもコンバージョンを計測する技術の活用が重要です。
Googleが収集するユーザー情報への依存度を減らし、広告主側が保持する情報や機械学習を活かした運用にシフトしていくことが主流になっています。
ランディングページや自社コンテンツのクオリティを上げることも重要です。
特に広告初心者の方には以上の対策を全て完璧におこなうのは難しいかもしれませんが、まずGoogleなどの媒体が収集できるデータが減少することを念頭において検索広告に力を入れつつ、コンテンツ面の充実も進めていくことをおすすめします。
まとめ
今回お伝えした内容をまとめます。
- 本記事のまとめ
-
- Cookieの違い:サードパーティは第三者が発行し横断的に機能、ファーストパーティは訪問先でのみ機能する。
- 廃止撤回の背景:Googleは2024年7月にChromeでのサードパーティCookie廃止計画を撤回したが、代替技術「プライバシーサンドボックス」の開発は継続している。
- プライバシー保護の重要性:廃止撤回後もSafariの制限強化など、ブラウザ環境の規制は引き続き進んでおり、Cookie依存のリスクは変わらない。
- Google広告の対策:コンバージョンリンカーなど、Cookieに依存しない計測技術を活用することが重要。
サードパーティCookie廃止の撤回が発表されましたが、依然としてプライバシーおよびデータ保護の重要性は変わりません。
Cookieに依存せずに効果を期待できる機能の活用や、コンテンツの見直しによって対策していくことをおすすめします。
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