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【完全版】リマーケティングとは?基礎や仕組みを分かりやすく解説

【完全版】リマーケティングとは?基礎や仕組みを分かりやすく解説
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※このページは2024年5月21日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役 中釜 啓太

「リマーケティングとは?」
「リターゲティング広告の仕組みについて調べている」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

リスティング広告に携わり12年になりますが、リマーケティングについての情報を探している方が多かったので記事にしました。

リターゲティングの仕組みや種類だけではなく、設定手順や間違いやすいポイントについても分かりやすく書いているので、これから始めたい初心者の方にもすぐに実践できる内容になっています。

本記事のポイント
  • リマーケティングとは何か理解する
  • 今後の活用における注意点を把握する

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

リマーケティングとは

リマーケティングでユーザーが再来訪するまでの流れ

リマーケティングとは、一度自社サイトに訪れたことのあるユーザーに対して、再アプローチを促す広告のことで、現在は正式には「広告主様のデータ」という名称に変更されています。

下記でも説明の通り、サードパーティCookieが廃止される影響でリマーケティングの利用は今後減少していくことが予測されていますが、現時点における検索とリマーケティングの予算配分のイメージは以下になります。

【検索とリマーケティングの予算配分イメージ】

  • 広告費10万円 → 検索(10万円)のみ
  • 広告費50万円 → 検索(45万円)+リマーケティング(5万円)

【補足:「リマーケティング」と「リターゲティング」の違い】

どちらも同じ(媒体によって呼称が異なるだけ)
Google広告の場合「リマーケティング(現在は広告主様のデータ)」、Yahoo!広告やMeta広告などGoogle広告以外の場合「リターゲティング」と呼ぶ。

【補足:リマーケティングの種類】

リマーケティングの種類は複数あります。ただ、その中で知っておいたほうがよいのは、「サイトの訪問者」と「検索広告向け広告主様のデータセグメント」の2つです。

  • サイトの訪問者:ウェブサイトにアクセスしたことがあるユーザーにテキストやバナー形式で配信する
  • 動的リマーケティング:閲覧した商品に似た広告、よく見られている商品をおすすめできる
  • 検索広告向け広告主様のデータセグメント:ウェブサイトにアクセスしたことがあるユーザーが検索しているときに配信する
  • YouTubeユーザー:自社の動画やYouTubeチャンネルと接点を持ったユーザーに対して広告を配信する
  • カスタマーマッチ:顧客から提供された連絡先情報のリストをアップロードし、そのユーザーに対して広告を配信する

本記事では、「サイトの訪問者」について解説しています。

リターゲティング広告の仕組み

リターゲティング広告の仕組み

リターゲティング広告の仕組みは、リターゲティング用の「タグ」を設置することで、訪問ユーザーに「Cookie(クッキー)」を付与でき、その結果、別のサイトを閲覧中に広告を表示することができます。

【Cookie(クッキー)とは】

サイトを訪問したユーザー(ウェブブラウザ)に対して、データを一時的に保管しておく仕組みのこと。
Cookieは、ウェブサイトのログイン状態の保持やリターゲティング広告を配信する際に活用されている。

【リターゲティングタグとは】

リターゲティング広告を配信するためのコードのこと。管理画面から取得できるので、特別な知識はなくても問題ない。

リターゲティング広告の種類

ほぼすべての運用型広告でリターゲティング広告を配信することが可能です。

【リターゲティング広告の種類】

  • Google広告(GDN)
  • Yahoo!広告(YDA)
  • 各種SNS広告

それぞれ媒体ごとに管理画面を持っており、管理画面からリターゲティング用のタグを吐き出すことができます。

そのタグを自社サイトに設置するだけで、リターゲティング広告を配信できます。

リターゲティング広告のメリット

リターゲティング広告のメリットは3点です。

【リターゲティング広告のメリット】

  • 見込み客(顕在層)へ再アプローチができる
  • 単純接触回数を増やすことができる
  • 費用対効果が高く、コンバージョンする確率が高い

ディスプレイ広告は、能動的に商品やサービスを探しているユーザーに表示される検索広告と比べてコンバージョンに繋がりにくい傾向があります。

リターゲティングを用いて過去にウェブサイトを訪れたユーザーに絞って広告を表示することでコンバージョン率が改善するだけでなく、比較的少ない予算で接触回数を増やすことができます。

リマーケティングの設定方法

Google広告でリマーケティングを設定する際に知っておくべき点は2点です。

1. グローバルサイトタグを設置する

リマーケティングでは、サイトを訪問したユーザーに「Cookie(クッキー)」という目印を付けるため「グローバルサイトタグ」をウェブサイトに設置する必要があります。

【グローバルサイトタグの設定手順】

最も一般的な「タグを自分で追加する」手順について解説します。

1. [ツールと設定] > [オーディエンスマネージャー]をクリックします。
グローバルサイトタグを設定する手順①

2. [オーディエンスソース] > Google広告タグの[詳細]をクリックします。
グローバルサイトタグを設定する手順②

3. [タグを自分で追加する]をクリックします。
グローバルサイトタグを設定する手順③

4. [グローバルサイトタグ]の部分にあるコードをコピーし、ウェブサイトの<head></head>タグの間に貼り付けます。
グローバルサイトタグを設定する手順④

【グローバルサイトタグの設置箇所と設置ページ】

  • 設置箇所:<head></head>タグの間
  • 設置ページ:すべてのページ

2. オーディエンスリストの作成と設定

グローバルサイトタグの設置が完了したら、次はオーディエンスリストの作成と設定をおこないます。

【オーディエンスリストの設定手順】

1. [ツールと設定] > [オーディエンスマネージャー]をクリックします。
オーディエンスリストの作成と設定手順①

2. [+]ボタン > [ウェブサイトを訪れたユーザー]を選択します。
オーディエンスリストの作成と設定手順②

3. 以下のキャプチャのとおり必要項目を入力し、[オーディエンスを作成]ボタンをクリックします。
オーディエンスリストの作成と設定手順③

4. [オーディエンス]タブ > [鉛筆]マーク > 対象の広告グループを選択します。
オーディエンスリストの作成と設定手順④

5. [閲覧]タブ > [ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法(リマーケティングと類似ユーザー)] > 該当のリストを選択し、保存します。
オーディエンスリストの作成と設定手順⑤

リマーケティングを効果的に配信する

【効果的なリマーケティングのポイント】

  • グローバルサイトタグをすべてのページに設置する
  • グローバルサイトタグが有効か確認する
  • コンバージョンユーザーを除外する
  • バナー広告のデザインを変える
  • バナー広告のサイズの種類を増やす
  • レスポンシブディスプレイ広告を活用する
  • アカウント設計を見直す

リマーケティングを効果的に配信するには「質の高いリストを作成すること」「クリエイティブ」が重要です。

リマーケティングの設定で間違いやすいポイント

リマーケティングの設定で間違いやすいポイントを3点解説します。

1. 「or」「and」に注意する

オーディエンスリストを作成するときの注意点で、配信条件を以下のとおり決定する必要があります。

  • 「A」or「B」:どちらか訪問したことある
  • 「A」and「B」:どちらも訪問したことある

2ページを組み合わせるときのよくある例としては、本サイトとは別に広告用のランディングページを作っている場合です。

【例】
本サイト:https://example.com/service
ランディングページ:https://example.com/lp

【「or」の場合】

どちらのページに訪問したとしても、リマーケティングは配信すべきなので、リストを作成する際の正解は以下のとおりです。

オーディエンスリストの設定で間違いやすい箇所①

【「and」の場合】

一方で、以下においては「本サイト」も「ランディングページ」も訪問していないと配信できないリストになってしまうので、対象ユーザーの数が減少してしまいます。

今回の例においては「and」を選ぶと不正解です。

オーディエンスリストの設定で間違いやすい箇所②

管理画面はどちらが「or」で、どちらが「and」なのか、見た目がややこしいのでご注意ください。

2. URL指定時に「sp」を含めない

URLに「sp」を含むスマホサイトを持っている場合は指定時に注意が必要です。

【例】
PCの場合:https://example.com/service
スマホの場合:https://example.com/sp/service

管理画面でリストを作成するときに「https://example.com/service」と指定してしまうと、「https://example.com/sp/service」のスマホ閲覧ユーザーはリストに含まれなくなります。

正しく「service」とURL指定できていれば、PCユーザーもスマホユーザーもリストの対象になります。

【補足:自社サイトがスマホサイトなのか分からない場合】

スマホで閲覧した際にURLに「sp」など含まれている場合は、レスポンシブデザインではなくスマホサイトを持っている。
PCで閲覧したときとスマホで閲覧したときのURLが異なっていないか確認するとよい。

3. ページのコンテンツ内容が以前と異なっている

上記の2点と比較するとレアケースですが、ページのコンテンツ内容が以前と異なっている可能性があるので、注意が必要です。

【ページのコンテンツ内容が変わるとき】

  • ホームページをリニューアルした場合
  • コンテンツをリライトした場合

中小企業のホームページは、社長もしくは担当者がルールを設けず属人的に運用していることが多いので、オーディエンスリストとコンテンツの内容に問題がないか定期的にチェックするとよいです。

ChromeでのサードパーティCookie廃止の影響

サードパーティCookieの規制が進み、Safariでは2020年3月に完全にブロック、Chromeでは2024年9月頃の廃止に向けてスケジュールが進行しています。

参考:サードパーティ Cookie の廃止に備える

リターゲティング広告の配信ボリュームが下がり効果が出づらくなったり、コンバージョントラッキングの精度が下がったりすることにより、従来の運用のままでは大幅に広告効果が下がってしまうことが予想されています。

対策としては以下が挙げられます。

【広告効果を下げないための対策】

  • コンバージョンリンカーの利用
  • 拡張コンバージョンの利用
  • カスタマーマッチの利用

Google側が収集するユーザー情報への依存度を減らし、広告主側が保持する情報や機械学習を活かした運用へとシフトしていく流れとなっています。

上記のような広告運用のテクニック以上に重要なのはランディングページや自社コンテンツのクオリティを上げることだと言えます。

同じユーザーに何回も広告を配信するリターゲティングに頼ることができないのであれば、一度でも流入したユーザーに対してより充実したコンテンツを見てもらい、一度のクリックによる広告効果を最大化することが有効となるからです。

特に広告初心者の方には以上の対策を全て完璧におこなうのは難しいかもしれませんが、まずGoogleの収集できるデータが減少することを念頭において検索広告に力を入れつつ、コンテンツ面の充実も進めていくことをおすすめします。

まとめ

本記事で解説した「リマーケティング」は以下のとおりです。

リマーケティングの仕組みを理解したうえで、サードパーティCookieの廃止に伴って必要となる対策もおこないながら適切に活用することで、目先の利益拡大に活かすことができます。

本記事のポイント
  • リマーケティングとは何か理解する
  • 今後の活用における注意点を把握する

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
運用型広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けしています。