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Yahoo!広告とは?Google広告との違いや費用感について詳しく解説

Yahoo!広告とは?Google広告との違いや費用感について詳しく解説
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※このページは2025年1月3日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役
中釜 啓太

「Yahoo!広告とは?」
「Yahoo!広告の費用感を知りたい」
「Google広告とYahoo!広告の違いを調べている」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり13年になりますが、Yahoo!広告についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

本記事では、初心者の方がYahoo!広告を始めるにあたって分かりやすいように解説しています。

本記事のポイント
  • Yahoo!広告の概要・特徴・費用感について把握する
  • Google広告とYahoo!広告の違いを理解する

ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

Yahoo!広告とは


Yahoo!広告とは、主にYahoo! JAPANに広告を配信できるサービスのことです。

Yahoo!は月間ページビュー830億、日本のインターネットユーザーの8割にあたる8,500万人に利用されています。
(参照:Yahoo! JAPAN 媒体資料

配信できる広告は「検索広告」と「ディスプレイ広告(YDA)」の2種類です。

1. 検索広告

検索広告とは、Yahoo! JAPANで検索したときに、検索されたキーワードに基づいて、検索結果画面に表示されるテキスト広告のことです。

検索キーワードに連動して広告が表示されるため、検索連動型広告とも呼ばれます。

Yahoo!広告、検索広告の掲載例のキャプチャ

検索ユーザーは能動的に情報を探しているユーザーになるので、比較的関心の高い顕在層にアプローチできます。

設定したキーワードが検索されるたびに、競合との間でオークションにかけられ、広告の表示有無や掲載順位が決まります。

広告がクリックされるタイミングで費用が発生する「クリック課金制」なので、広告が表示されたとしても、クリックされなければ費用は発生しません。

検索連動型広告の表示の仕組みなど初心者向けの記事は下記をご参考ください。
» 検索連動型広告とは?今さら聞けない基礎知識を分かりやすく解説

2. ディスプレイ広告(YDA)

ディスプレイ広告(YDA)は、サイトやアプリ上の広告枠に表示されるテキスト・画像・動画広告のことです。

Yahoo!広告、ディスプレイ広告の掲載例のキャプチャ

ユーザーの興味・関心や年齢・性別・地域などに基づいてターゲット設定をおこない、そのターゲット層に応じたアプローチができます。

課金方法としてはクリック課金が基本ですが、動画再生課金やビューアブルインプレッション課金も選択することも可能です。

ディスプレイ広告については下記の記事で詳しく解説しています。
» ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや運用ポイントを解説

Yahoo!広告の特徴

Yahoo!広告の特徴について2点解説します。

特徴①:配信面が豊富

検索広告の場合、Yahoo! JAPANの検索結果や提携先サイトで広告が表示されます。

【検索広告が掲載されるサイト例】

Yahoo! JAPAN提携先サイト(検索広告)のキャプチャ

ディスプレイ広告の場合、Yahoo! JAPANの提供サービス(Yahoo!ニュース、Yahoo!知恵袋、Yahoo!天気・災害など)やYahoo!提携サイトなど配信面が多岐に渡ります。

【ディスプレイ広告が掲載されるサイト例】

Yahoo! JAPAN提携先サイト(ディスプレイ広告)のキャプチャ

2023年10月にLINE社と統合したことで、Yahoo!広告の活用の幅がさらに広がることが今後期待されています。

特徴②:ユーザーの年齢層が高め

Yahoo!を利用しているユーザーは、13歳~39歳が約35%を占めていますが、40歳~65歳以上のユーザーが7割近くを占めており、比較的高い年齢層が多い傾向にあります。
(参照:Yahoo! JAPAN 媒体資料

そのため、ターゲットユーザーの年齢層が高い場合はYahoo!広告を活用することで、新規顧客を獲得できる可能性が高まります。

Yahoo! JAPAN ユーザーの年齢層の図

Google広告とYahoo!広告の比較

媒体ごとの要素を整理すると以下のとおりです。

▼媒体比較表
Google広告 Yahoo!広告
ユーザー層 国内シェア率:70%
メイン層:全世代
国内ユーザー数:8,500万人
メイン層:40~60代の男女
配信面
  • 検索
  • ディスプレイ
  • YouTube
  • 検索
  • ディスプレイ
主要ターゲティング(検索)
  • 年齢
  • 性別
  • デバイス
  • 地域
  • 時間帯
  • デバイス
  • 地域
  • 時間帯
主要ターゲティング(ディスプレイ)
  • 年齢
  • 性別
  • デバイス
  • 地域
  • 時間帯
  • 世帯年収
  • 年齢
  • 性別
  • デバイス
  • 地域
  • 時間帯
  • サーチキーワード
除外キーワード上限 最大10,000個/キャンペーン 最大5,000個/キャンペーン

両媒体の運用方法は基本的に同じですが、主な違いは以下の3点です。

  • 検索広告のターゲティング:Google検索広告では「年齢」や「性別」といったユーザー属性を設定できるが、Yahoo!検索広告では設定できない。
  • ディスプレイ広告のターゲティング:GDNでは「世帯年収」、YDAでは「サーチキーワード」とそれぞれ独自のターゲティング手法がある。
  • 除外キーワードの設定上限:Yahoo!広告ではキャンペーンごとに最大5,000個と除外キーワードの上限が少ない。

※サーチキーワード:指定したキーワードで検索したユーザーに対して広告を配信する機能のこと。

Google広告をすでに配信している場合は、その運用ノウハウをそのままYahoo!広告にも展開できます。

Yahoo!広告の費用感

商材や目的が異なるため一概には言えませんが、Google広告とYahoo!広告に限定したと仮定して、2媒体の予算配分のイメージは下記のとおりです。

【媒体ごとの予算配分イメージ】

  • 広告費10万円 → Google広告(10万円)のみ
  • 広告費50万円 → Google広告(50万円)のみ
  • 広告費100万円 → Google広告(90万円)+Yahoo!広告(10万円)
  • 広告費300万円 → Google広告(270万円)+Yahoo!広告(30万円)

広告費50万円未満であれば、Google広告に全額投下するイメージで、広告費100万円以上の場合は、5%~20%を目安にYahoo!広告に配分します。

Yahoo!広告はターゲット層の年齢が高い場合に効果的な媒体になるので、効果を見ながら柔軟に予算配分を調整していくことが重要です。

Yahoo!広告が向いている場合

Yahoo!広告が向いている場合のパターンを2点解説します。

1. Google検索広告で効果が出ている

Google広告を利用中の広告主様は、他の広告媒体の併用を検討することがあります。

特にGoogle検索広告で成果が出ている場合や、Google広告の成果が頭打ちになったと感じた場合は、同じ検索広告形式のYahoo!広告でも効果が期待できます。

2. ターゲットの年齢層が高め

ターゲットの年齢層が高めの場合、Yahoo!広告を併用することで特に40~60代の年齢層に向けた集客を強化できます。

下記はメインターゲット層が60代の商材を扱う広告主様がYahoo!広告を追加して配信した事例になります。

▼弊社運用事例
CV CPA 表示回数 セッション数 コスト
Google 736 1,458 160,551 7,738 1,073,254
Yahoo! 131 1,617 52,026 3,879 211,782
配信結果
  • Google広告:1,458円に対して、Yahoo!広告:1,617円とCPAを維持して配信できた。
  • 費用対効果を重視して運用した結果、コスト割合がGoogle:83.5%、Yahoo!:16.5%という結果になった。

Yahoo!広告が向いていない場合

Yahoo!広告が向いていない場合のパターンを2点解説します。

1. 商材の専門性が高い

商材の専門性が高い場合はYahoo!広告が向いていない可能性があります。

下記は「鼠径ヘルニア」という脱腸を引き起こす病気を専門とするクリニック様で、Google広告とYahoo!広告を併せて運用した事例になります。

▼弊社運用事例
Google広告 Yahoo!広告
詳細
  • 抽出期間:2週間
  • 検索キーワード:485個
  • 検索語句:4,388個
  • 抽出期間:2週間
  • 検索キーワード:485個
  • 検索語句:11,647
検索語句の例 脱腸 自分 で 治す
鼠径 ヘルニア 治し 方
鼠径 ヘルニア 治療
脱腸 痛み 女性
だっ ちょ と は
鼠径 ヘルニア 治療
整骨 院 ヘルニア 治療
低 周波 治療 器 ヘルニア
脱腸 治し 方
ヘルニア 治療 法 腰
考察
  • Yahoo!広告には検索語句(=ユーザーが実際に検索した語句やフレーズ)に整骨院低周波治療器といった整骨や整体に関する無関係の語句が多数含まれていた。
  • 検索語句の数もGoogle広告:4,388個に対して、Yahoo!広告:11,647個と約3倍になっており、幅広い検索語句に対して配信される。

検索キーワードの専門性の高い場合は、Yahoo!広告では無駄なユーザーの流入リスクがあるので、Google広告のみに絞るか、マッチタイプをフレーズ一致に変更します。

2. ターゲットが若年層向け

ターゲットユーザーが若年層の場合はYahoo!広告が向いていない可能性があります。

下記はメインターゲット層が20代女性の商材において、Google広告・Yahoo!広告・Instagram広告を配信して効果的な媒体を検証した事例になります。

▼弊社運用事例
CV CPA 表示回数 セッション数 コスト
Google 146 6,095 72,057 2,416 886,824
Yahoo! 8 15,000 83,785 2,601 120,000
Instagram 43 6,043 49,188 1,277 259,884
配信結果
  • Yahoo!広告は他媒体と比較してCPAが2倍以上高騰した。
  • Google広告:6,095円に対して、Instagram広告:6,043円とCPAを維持して配信できた。

Google広告を配信中で新規広告媒体の追加を検討している広告主様は、「Yahoo!広告」や「Instagram広告」を候補に挙げる傾向があります。

その際の判断軸となるのは、ターゲットの年齢層です。

新しい媒体を検討する場合は、両方を試して成果の出た媒体を継続するか、ターゲットユーザーの年齢層に基づいて選択すると効果的です。

まとめ

本記事で解説した「Yahoo!広告」についての内容は以下のとおりです。

Yahoo!広告のポイントは以下のとおりです。

Yahoo!広告のポイント
  • 検索広告とディスプレイ広告(YDA)の2種類
  • Google広告を配信していて、Yahoo!広告を後から追加するケースが多い
  • Yahoo!広告はターゲットの年齢層が高い場合に効果を出しやすい

本記事で解説したポイントを踏まえ、Yahoo!広告を活用してみてください。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
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