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Yahoo!広告の特徴とGoogle広告との違いについて徹底解説

Yahoo!広告の特徴とGoogle広告との違いについて徹底解説
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※このページは2024年9月17日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役 中釜 啓太

「Yahoo!広告の特徴について調べている」
「Yahoo!広告とGoogle広告を比較して、それぞれの違いを知りたい」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり12年になりますが、Yahoo!広告とGoogle広告の違いについての情報を探している方が多かったので記事にしました。

結論から書くと、Yahoo!広告とGoogle広告の主な違いは以下です。

Google広告との違い
  • Yahoo!で検索しているユーザーをターゲティングできる
  • 配信範囲が広くなりやすい
  • 検索広告ではユーザー属性を指定できない

ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

Yahoo!広告とは


Yahoo!広告とは、Yahoo! JAPANに広告を配信できるサービスのことです。

Yahoo!は月間ページビュー830億、日本のインターネットユーザーの8割にあたる8,500万人に利用されています。
(参照:Yahoo! JAPAN 媒体資料

配信できる広告は「検索広告」と「ディスプレイ広告(YDA)」の2種類があります。

種類①:検索広告

検索広告とは、Yahoo! JAPANで検索したときに、検索されたキーワードに基づいて、検索結果画面に表示されるテキスト広告のことです。

検索に合わせて表示される広告という意味で、検索連動型広告とも呼ばれます。

Yahoo!検索広告

検索ユーザーは能動的に情報を探しているユーザーになるので、比較的関心の高い顕在層にアプローチできます。

設定したキーワードが検索されるたびに、競合との間でオークションにかけられ、広告の表示有無や掲載順位が決まります。

広告がクリックされるタイミングで費用が発生する「クリック課金制」なので、広告が表示されたとしても、クリックされなければ費用は発生しません。

種類②:ディスプレイ広告(YDA)

ディスプレイ広告(YDA)は、サイトやアプリ上の広告枠に表示されるテキスト・画像・動画広告のことです。

Yahoo!ディスプレイ広告

ユーザーの興味・関心や年齢・性別・地域などに基づいてターゲット設定をおこない、そのターゲット層に応じたアプローチができます。

課金方法としてはクリック課金が基本ですが、動画再生課金やビューアブルインプレッション課金も選択することが可能です。

Yahoo!広告の特徴

Yahoo!広告の特徴を解説します。

特徴①:配信面が豊富

検索広告の場合、Yahoo! JAPANの検索結果や提携先サイトで広告が表示されます。

▼検索広告が掲載されるサイト
Yahoo! JAPAN提携先サイト(検索広告)

ディスプレイ広告の場合、Yahoo! JAPANの提供サービス(Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋など)や、Yahoo!提携サイトに広告が表示されます。

▼ディスプレイ広告が掲載されるサイト
Yahoo! JAPAN提携先サイト(ディスプレイ広告)

以上のように配信面が多岐にわたることが特徴の1つです。

特徴②:LINE社との統合によってさらに拡大

2023年10月1日にLINE社と統合し、Yahoo!広告は活用の幅が広がっています。

デジタル広告においては、コンバージョン数が多ければ多いほど、広告の効果を評価し最適化しやすくなるという理由から、配信精度の向上も期待されます。

【LINE社との統合】

  • 2023年10月1日にLINE社と統合
  • コンバージョン数の増加によって配信精度の向上も期待される

特徴③:ユーザーの年齢層が高め

Yahoo!を利用しているのは、男女ともに 13歳~39歳が35%前後であるのに比べ、40歳~65歳以上7割近くを占めているため、比較的ユーザーの年齢層が高いという傾向があります。
(参照:Yahoo! JAPAN 媒体資料

そのため、主なターゲットユーザーの年齢層が高い場合はYahoo!広告を配信することで、獲得ユーザーを増やせる可能性があります。

Yahoo! JAPAN年齢層グラフ

Google広告との比較

Yahoo!広告は検索広告に力を入れている点でGoogle広告と比較されることが多いですが、主な違いをまとめると以下になります。

▼媒体比較表
Google広告 Yahoo!広告
配信面
  • 検索
  • ディスプレイ
  • Gmail
  • YouTube
  • 検索
  • ディスプレイ
ターゲティング設定(検索)
  • 年齢
  • 性別
  • 地域
  • 時間帯
  • 地域
  • 時間帯
ターゲティング設定(ディスプレイ)
  • 年齢
  • 性別
  • 地域
  • 時間帯
  • 年齢
  • 性別
  • 地域
  • 時間帯
除外キーワード上限 キャンペーンごとに最大10,000個 キャンペーンごとに最大5,000個

以下の3点を比較して解説します。

比較①:運用方法

基本的にGoogle広告とYahoo!広告の運用において押さえるべきポイントは同じです。

Google広告をすでに配信している場合はGoogle広告の運用ノウハウをそのままYahoo!広告で活かすことができます。

ただ、注意すべきなのは検索広告のターゲティングの違いです。

Google検索広告では年齢や性別といったユーザー属性を設定できますが、Yahoo!検索広告ではできない仕様になっています。

【Yahoo!広告とGoogle広告の運用比較】

  • 基本的な運用方法は同じ
  • Yahoo!の検索広告ではユーザー属性を指定できない

比較②:ユーザー層

Yahoo!広告はGoogleと比較すると40~60代の利用者層が多くなっています。

理由としては、Googleが登場する前からインターネット検索を利用していた世代の人たちはより馴染みのあるYahoo!検索を使っているということが考えられます。

そのため、Google広告を配信していて効果が頭打ちになったと感じられる時、ターゲットユーザーが40~60代である場合は、Yahoo!広告も配信することで新規顧客の獲得を目指すことができます。

【Yahoo!広告とGoogle広告のユーザー層比較】

  • Yahoo!は40~60代の利用者が多い
  • ターゲットの年齢層が高い場合はYahoo!広告を配信することで新規顧客の獲得が目指せる

比較③:広告配信精度

Google広告とYahoo!広告では、マッチタイプやキーワードごとの配信範囲の広さが異なるため、配信精度にも差があります。

以下は弊社にてGoogle広告とYahoo!広告を併せて運用した事例になります。

▼媒体別検索語句のデータ比較
Google広告 Yahoo!広告
詳細 ・抽出期間:2週間
・検索キーワード:485個
・検索語句:4,388個
・抽出期間:2週間
・検索キーワード:485個
・検索語句:11,647
検索語句の例 脱腸 自分 で 治す
鼠径 ヘルニア 治し 方
鼠径 ヘルニア 治療
脱腸 痛み 女性
だっ ちょ と は
鼠径 ヘルニア 治療
整骨 院 ヘルニア 治療
低 周波 治療 器 ヘルニア
脱腸 治し 方
ヘルニア 治療 法 腰

広告主様は「鼠径ヘルニア」という脱腸を引き起こす病気を専門とする医院ですが、Yahoo!広告には検索語句に整骨院低周波治療器といった整骨や整体に関する無関係の語句が多数含まれています。

検索語句(ユーザーが実際に検索した語句やフレーズ)の数もGoogle広告では4,388個であったのに対して、Yahoo!広告の検索語句が11,647個と3倍近くになっており、マッチタイプの性質や広告配信精度が異なることが分かります。

そのため、予算が少額であったり、無駄なユーザーの流入を最小限に抑えたい場合は配信精度の高いGoogle広告に絞って配信したほうが効果的な傾向があります。

【Yahoo!広告とGoogle広告の配信精度比較】

  • Yahoo!広告とGoogle広告では配信精度が異なる
  • Yahoo!広告の検索語句はGoogle広告の3倍近く多くなることがある
  • 無駄なユーザーの流入を抑えたい場合はGoogle広告のほうが向いている

Yahoo!広告が向いている場合

Yahoo!広告が向いている場合
最後に、Yahoo!広告が向いている場合のパターンを3つ紹介します。

パターン①:Google広告で効果が出ている

Yahoo!広告を配信する広告主様はGoogle広告と併用している方がほとんどです。

上記のとおりGoogle広告のほうが配信精度が高い傾向があるため、まずGoogle広告を始めてみて効果が頭打ちになったと感じた場合、追加でYahoo!広告を配信するパターンがあります。

Google検索広告で効果が出ている場合、同じ検索広告であるYahoo!広告でも効果が出る可能性が高いです。

【Google広告との併用】

  • Yahoo!広告を配信する企業はGoogle広告と併用している
  • 同じ検索広告であるYahoo!広告でも効果が出る可能性が高い

パターン②:ターゲットの年齢層が高め

ターゲットの年齢層が高めの場合、Yahoo!広告を併用することで特に40~60代の年齢層に向けた集客を強化することができます。

以下は、メインターゲットが60代の商材を扱う広告主様が、弊社にてGoogle広告にYahoo!広告を追加して配信したデータになります。

【弊社運用事例①(メイン顧客の年齢層:60代)】
CV 表示回数 セッション数 CPA コスト
Google 736 160,551 7,738 1,458 1,073,254
Yahoo! 131 52,026 3,879 1,617 211,782
ポイント
  • Google広告:1,458円→Yahoo!広告:1,617円とCPAを維持して配信できた
  • 費用対効果を重視して運用した結果、Google:Yahoo!=5:1という結果になった

パターン③:Google広告に1つ媒体を追加したい

Google広告を始めてみて、新たに媒体を追加したいと考える方のほとんどはInstagram広告かYahoo!広告のどちらかを検討することが多いです。

その際に大きく指標となるのは、ターゲットの年齢層です。

以下は20代をメインターゲットとする広告をGoogle広告、Yahoo!広告、Instagram広告で配信した事例になります。

【弊社運用事例②(メイン顧客の年齢層:20代)】
CV 表示回数 セッション数 CPA コスト
Google 146 72,057 2,416 6,095 886,824
Yahoo! 8 83,785 2,601 15,000 120,000
Instagram 43 49,188 1,277 6,043 259,884
ポイント
  • Yahoo!広告は他媒体と比較してCPAが2倍以上高騰してしまった
  • Google広告:6,095円→Instagram広告:6,043円とCPAを維持できた

Google広告に加えて配信する媒体をInstagram広告かYahoo!広告で検討している場合、どちらも配信してみて結果のよいほうを継続する、もしくはターゲットの年齢層が高ければYahoo!広告を配信すると効果的です。

まとめ

本記事で解説した「Yahoo!広告の特徴とGoogle広告との違い」についての内容は以下のとおりです。

本記事で紹介したYahoo!広告の特徴やGoogle広告の違いを踏まえて、Yahoo!広告を活用してみてください。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
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